あやめ社労士事務所 - 労務管理のツボをギュッと押す方法を考えます

会社で起こる労務管理に関する悩みやトラブルを解決する方法を考えます

休憩時間の悩み 12時から昼休憩だとお店が混んで困るんです

混みすぎ

 

 

勤務中に弁当注文→市職員減給、背景に市民の通報…この懲戒処分は妥当なのか?

 神戸市水道局の担当者によると、同局の男性職員(60代)は2017年9月〜18年3月の間、勤務時間中に、近くの飲食店に弁当の注文をするため、3分程度の中抜けを26回した。男性は午前11時〜11時半ごろになると、庁舎から約100メートル先にある近くの飲食店に行き、弁当を事前に注文。昼休みになると再び店を訪れ、弁当を受け取っていたという。

 

勤務時間中に外出し、お昼の弁当を注文したために
市の減給処分を受けた事例ですが、

時間と給与が連動していると、
こういう管理をされてしまうのは仕方のないこと。


労働時間に連動しない報酬体系ならば、
働く時間や休憩時間を本人が決めてもいいのですが、

「1日8時間労働で、日給がいくら」
と決められていると、

時間について細かく言われてしまうもの。

 

 

12時から13時の昼休み時間帯はお店が混む

昼休憩というと、
12時から13時の1時間が定番です。

お昼と言えば12時ですから、
仕方ないと言えばそうなんですが、

この時間、お店がホント混むんです。


12時になって飲食店に行くと、
お店の入り口には行列ができている。

1時間しか休憩がないのに、
待ち時間で10分ほど消費するのは
嫌なもの。

 

お店がオープンしてすぐの11時。

お昼時間が終わった13時過ぎや14時。

この時間帯だとガラガラですから、
昼食を取るには理想的な頃合いです。

 


お弁当も、
注文してすぐに作ってもらえるわけではなく、

注文を受けてから、
揚げたり、炒めたり、盛り付けたりするわけですから、
時間はかかります。

 

ましてお昼時となると、
注文も多くて、
すぐにお弁当が出来上がらない。

だから、仕事を抜け出し、
ちょっと早めにお店に行って、
あらかじめ注文しておく。

判断としてはマトモです。

ただ、仕事を抜け出して行くとなると、
後々面倒なことが起こります。

 

 

昼休憩の時間をズラす なぜ12時台に休憩を取るのか

全員、一律に12時から休憩ではなくて、

11時から休憩する人もいれば、
13時や14時から昼休憩という人がいてもいい。


ゾロゾロと12時に昼食を取るから、
お店が混んでイライラするんです。

 

人間の体なんて、
12時ピッタリにお腹が空くわけでもない。

11時59分の段階では
ハラなんて減ってないけれども、

1分経過して、12時になると、
急にグーッと腹が減る。

そんな人はいないんじゃないか。


だったら、

ちょっと早めに昼休みにしてもいいし、
もっと遅く、13時や14時に昼休憩を取ってもいいはず。

 

 

なぜ事前に弁当を注文しないといけなかったのか

理由は単純で、
12時になると、お店が混むから。

混んでいると、
お弁当を注文してもすぐに出てこないし、
その分だけ食べる時間が減っちゃう。

 

仕事をサボりたいから、
抜け出して弁当を注文していたわけではなく、

混雑を避けるためだったとすれば、
何か対処法を考えないといけないでしょう。

 


市職員の雇用契約がどうなっているのか
詳しいことは分かりませんが、

休憩時間を
「12時から13時まで」
と契約で固定されていたら、

職員側ではどうしようもない。

混雑を避けて弁当を買いたくても、
それができないんですね。


例えば、

昼休憩を
「11時から15時までの間に1時間」
とすれば、

混み合う時間を避けて休憩を取れます。


今回の事例ならば、

12時から休憩ではなく、
11時から休憩を取れるようにしていれば、

職場を抜け出して弁当を注文することもなかったのでは。

 

 

他の方法としては、
休憩時間を増やすのもアリです。

昼休憩が1時間というのは、
実際は短くて、

昼食を食べたら終わってしまうほどの時間です。


そこで、

昼休憩を2時間にすれば、
混む前にお店に入れますし、
弁当も注文できます。

食事もゆっくりできて、
その後、少し一休みするぐらいの時間もあります。


昼休憩が2時間になった代わりに、
終業時刻を1時間後ろにズラせば、
所定労働時間も減りません。

 

職務専念義務に違反したから懲戒処分。


そういう判断もありますが、

職員ごとの雇用契約を調整して、

休憩の時間帯を変えたり、
休憩時間を増やせば、

懲戒処分する必要もなかったのではないかと思います。

 

懲戒処分しても、
今後、同じような問題が起こるでしょうから、

12時から13時を避けて休憩を取れるように
仕組みを変えないと、解決できない問題です。

休日や休暇も同じですが、他の人と同じ行動をすれば不快な結果が待っているのは分かっているのですから、タイミングをズラすのが解決策として妥当ですよね。

 

 

 

あやめ社労士事務所
大阪府大東市灰塚6-3-24
i@growthwk.com
お問い合わせはこちらから

自動音声メッセージによるお問い合わせもできます。
電話(050-7114-7306)をかけると音声メッセージを録音するように切り替わります。
お問い合わせの内容を電話でお伝えください。
内容を確認させていただき折り返しご連絡させていただきます。

© あやめ社労士事務所
登録番号:T3810687585061
本ウェブサイトは、アフィリエイトによるプロモーション、広告を掲載しております。