労務管理のツボをギュッと押す方法を考えます

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待機を兼ねた仮眠時間は労働時間になる。

仮眠労働

 

 

 

労基署、県に是正勧告 非常勤職員「仮眠も労働時間」(山形新聞)

 県は6日、県福祉相談センター(山形市)に勤める非常勤嘱託職員の労働時間について、山形労働基準監督署から是正勧告を受けたと公表した。指摘を受けたのは舎監や警備員の仮眠時間。県はこれまで休憩時間として賃金を支払っていなかったが、労基署は緊急時のために待機している労働時間と判断した。

 センターに勤める60代女性職員(非常勤嘱託)が労基署に相談し、4月19日に立ち入り調査が行われた。女性は午後4時45分から翌朝8時半までの勤務時間で、うち午後10時から翌朝6時までを仮眠時間に充てていたが、緊急対応に追われることもあったという。報酬は日額で、仮眠時間は労働時間に算入されていない。女性は昨年、県にも相談したが、県は「仮眠時間として労働から解放されている」としていた。

 労基署は仮眠時間中の在室が義務付けられ、緊急時の対応のために待機しているのであれば、使用者の指揮命令下にある労働時間と判断。仮眠時間を労働時間として取り扱うと、報酬額が最低賃金以下となるため、不足分を払うよう今月7日に是正勧告した。

 

 

 

休憩のような、労働時間のような。曖昧な時間。


仮眠時間は
休憩時間なのか、
それとも、
労働時間なのか。

この点は昔から問題でした。


使用者側の視点では、

仮眠しているから休憩で、
給与は出ない。


労働者側の視点では、

仮眠していても、
業務の都合で起こされるのだから、
休憩ではなく労働時間ではないか。

 

このように判断が分かれていました。

 

 

 

途中で起こされないならば、問題も起こらない。


仮眠時間そのものがダメなのではなく、
休憩と同じ扱いにすれば、それはOKです。

つまり、途中で中断しないように、
仮眠ができれば、それは問題ないわけです。

 

仮に、

午後23時から翌日の3時まで、
4時間が仮眠時間だとすれば、

この4時間は途中で起こされることなく
仮眠できる。

これならば、問題は起こりません。

 

 

 

交代で勤務すれば、対処できる問題。


夜間警備や何らかの保守作業をしていて、
仮眠は取れるものの、
緊急の要件で起きなければいけないならば、

交代で起きている人を常に置いておけばいいのです。


もし、待機する人が2人いるならば、
1人は仮眠して、もう1人は起きておく。

用事があれば、起きている人で対応する。

 

これならば、
寝ている間は休憩時間ですから
労働時間になりません。


途中で中断しないならば、
給与が出ない仮眠時間でもいい。

しかし、

緊急の要件で、
起きて対応しなければいけないならば、
それは労働時間になってしまいます。


交代で休めば、
仮眠する人と起きている人を分けられますから、
労働時間なのか、休憩時間なのかと考えることもなくなります。

 

労働時間とそうではない時間の境目を曖昧にすると、
山形県の事例のように、
片っ端から労働時間に計上せよと言われかねません。


「労働時間に関する部分ではいい加減なことはしない」

コレ、大事です。

 

 

 

 

 

 

山口正博 社会保険労務士事務所
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