個人ごとに違いがありますが、
毎年、決まった時期になると、
有給休暇が付与され、休暇の残日数が増えます。
例えば、
週5日出勤の人だと、
6ヶ月勤務すれば、10日。
1年6ヶ月勤務すれば、11日。
2年6ヶ月で12日。
というように、
勤続年数が増えるに従って、
有給休暇の日数も増えていきます。
自己都合で退職すると、休暇の日数が減るの?
会社によっては、
自己都合を理由に退職すると、
すでに付与された有給休暇が減らされる
ところがあるようです。
例えば、
週5日で出勤する人がいて、
入社して、2年10ヶ月の時点で退職するとします。
この人は、
2年6ヶ月時点で、12日の有給休暇が付きますが、
2年10ヶ月で退職すると、
次に有給休暇が付与されるまでの月数、
3年6ヶ月までの月数ですが、
これが8ヶ月あります。
2年10ヶ月の時点から
3年6ヶ月までの間が
8ヶ月あるという意味です。
そこで、
残り8ヶ月を経過する前に退職したため、
付与された有給休暇の
8/12をカットするという理屈らしいのです。
付与される有給休暇は、
2年6ヶ月時点で12日ですから、
このうち、8日をカットして、
利用できるのは4日だけになるわけです。
何だか、ヘンな処理ですよね。
こんなことができるのかどうか。
有給休暇は「過去の勤怠実績」に基づいて付与されるもの。
2年6ヶ月に達した時点で、
過去1年間に
出勤率が8割以上かどうか、
週5日で出勤していたかどうか、
この2点を勘案して、有給休暇の付与日数が決まります。
ということは、
2年6ヶ月時点で、
12日の有給休暇が付与されたとすれば、
その日数は、その時点で確定するわけです。
もし、
2年10ヶ月の時点で退職するとしても、
過去に付与した有給休暇を減らすことはできないのです。
なぜならば、
過去の勤怠実績に基づいて付与された休暇だから。
ゆえに、その後の事情によって影響は受けません。
こちらにも興味がありませんか?