メッセージを無視したらキレられた。職場でのオンラインハラスメント

 


日本人女性に対するオンラインハラスメントの実態が明らかに  日本人女性の3人に1人がネット上でセクハラ被害に遭遇  ノートン調べ


今やスマホを持っていない人を探すほうが難しいぐらいの環境になりました。用途が多く、便利ですから、四六時中スマホを触っている人もいるぐらいです。

日本人女性の約半数は、オンライン経由でハラスメント被害を受けた経験があるとのこと。オンライン経由というのは、パソコンやスマホ経由という意味です。メールを何通も一方的に送る。SNSで不快なメッセージを送りつける。そういうものがオンラインでのハラスメントです。

被害例としては、「悪意のあるゴシップやうわさ話」、「誹謗中傷」、「セクハラ」が主なもの。

ありもしないことを書けるのがネットですから、「〜さん、性格悪いらしいよ」、「〜さん、不倫しているみたい」、「え〜、そんな感じに見えないけどね〜。意外だねー」、などと書くだけならば誰でもできます。キーボードをカチャカチャすればフェイクニュースも作り放題。

誰もが使える。何でも発信できる。それがネットの良さですが、匿名で嘘も発信できます。ネット関連で悪い情報が流れると、さもインターネットやSNSなどが悪いかのように伝えられる傾向がありますが、道具であるネットやSNSが悪いわけではなく、その道具を使う人間に問題があるわけです。自動車や包丁と同じですね。

画面を通して人と接するため、誹謗中傷も気軽にできてしまいます。面と向かってならば言わないことでも、ネット経由だと文字を入力してボタンをクリックすれば相手に届きます。


ネットセクハラの例としては、「断ったにもかかわらず男性からしつこく交際を迫られた」というケースが最も多いとのこと。う〜ん、よくありますよね。こういう話。テレビのニュースでも時折、事件として報道されます。オジサンが若い女性にネチネチと付きまとう。そんなイメージです。

しつこく交際を迫るのがセクハラなのか、それとも相手に好意を持っていて積極的なだけなのか、この境目が微妙です。

 

 

 

職場でもオンラインハラスメント


オンラインハラスメントは、見ず知らずの他人の間だけでなく、職場でも起こります。

  1. 同じ職場の人に、SNSアカウントのフォローを強要する。
  2. 相手が嫌がっているのにLINE IDを交換するように求める。
  3. フォローを外すと怒ってくる。
  4. メッセージを無視するとキレる。
  5. 相手のメッセージを未読のまま放置すると、罵詈雑言が飛んでくる。
  6. メールを何十通も一方的に送りつける。
  7. 自分のアカウントに対して「いいね!」ボタンを押すように求める。

 

他にもあるでしょうが、パッと考えつくのはこの7つ。

個人間の通信はPCからスマホにシフトしましたから、スマホ経由で何らかの情報を相手とやり取りすれば、相手側の受け取り方次第でハラスメントになる可能性があるんですね。


職場内だと距離が近いから、余計に厄介です。見ず知らずの他人だと無視するだけで済むことでも、職場の人だと頻繁に顔を合わせますから、お互いに角が立つ場合もあるでしょう。

男性上司と女性部下。
同僚同士。
女性上司と男性部下。
経営者と従業員。
店長と女性部下。

このようにパターンはいくつかあります。


「〜ハラスメント」という言葉は増殖傾向にあり、何でもかんでもハラスメント化されている(マタニティーハラスメント、スメルハラスメントなど)気もしないでもないですが、ただの言葉遊びではなく、当事者にとっては深刻な問題でしょう。

セクハラ、パワハラだけでなく、オンラインハラスメント(略して「オンハラ」?)も職場内で意識を向けないといけないのでしょうね。


ネットの作法の中にはウザいものも多いんです。

  • メッセージを受信したら既読を付けなきゃいけないみたいな雰囲気。
  • 相手のメッセージを未読で放置しちゃダメみたいなルール。
  • 相手に連絡せずにフォローを外してはいけないという制約。

 

何とも面倒くさいですよね。サービスの運営者が決めた運用ルールではなくて、利用者が自分たちで決めた「村ルール」みたいなものです。


SNSは相手がいないと成立しない仕組みですから、相手からのレスポンスがあって成り立つものです。それゆえ、自分が考えているようなレスポンスが得られないと、ムッとしたり、カチンと来たりして、「ちょっと、どうよ」と相手に突っかかる。

SNSなどフワッとした気持ちで軽く使うものであって、こうしなきゃ、ああしなきゃと深刻に考えて使うものではないんですけどね。

「そうはいっても実際に事件が起こって、、」、「SNSで炎上事件が起こるし、、」、「いじめもSNSで起こるし、、」などと言う人もいるでしょうが、皆さんマジメすぎるんです。マジメにSNSを使いすぎるために、何だか暗い感じになっちゃう。

何を投稿すれば悪い方向で炎上するかは、ある程度は分かります。悪くバズると炎上。良い方向でバズれば拡散。どちらもSNS上での現象は似ているものの、方や炎上、方や拡散と使われる言葉が変わります。



何がオンラインハラスメントになるのか。これを具体的に示すのが職場での対策になります。

ハラスメントというのは抽象的に定義して説明しても伝わりにくいもの。何をすればハラスメントなのか、具体的な事例を列挙して示す方が分かりやすいです。


先程示したように、

  1. 同じ職場の人に、SNSアカウントのフォローを強要する。
  2. 相手が嫌がっているのにLINE IDを交換するように求める。
  3. フォローを外すと怒ってくる。
  4. メッセージを無視するとキレる。
  5. 相手のメッセージを未読のまま放置すると、罵詈雑言が飛んでくる。
  6. メールを何十通も一方的に送りつける。
  7. 自分のアカウントに対して「いいね!」ボタンを押すように求める。

 

スマホなどの通信機器を使って、こういう行為をしないように牽制しておく。実際にそういう行為が発生した場合は懲戒処分の対象になる。これが現実的な対処法になります。


どういう行為がオンラインハラスメントなのか。それを具体的にズラズラっと文書で示して、「こういうことしちゃダメよ」と伝える。単に「オンラインハラスメントはダメです」と言うだけでは人の行動は変わりません。

 

 

山口正博 社会保険労務士事務所
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