労務管理のツボをギュッと押す方法を考えます

会社で起こる労務管理に関する悩みやトラブルを解決する方法を考えます。

長時間労働で過労に。どの会社での仕事が原因?

f:id:ma95:20180906122931p:plain

 

 

1日8時間のフルタイム勤務だと難しいですが、パートタイムならば、1日に2箇所以上の会社で働くことも可能です。

例えば、ある日に、会社Aで8時間勤務し、そこでの仕事が終わった後に、会社Bへ行き、そこで4時間勤務したとしましょう。この場合、1日の労働時間は合計で12時間になります。なお、会社Aと会社Bは全くの別会社で、お互いに何らの関係も無い会社だとします。

8時間を超えると割増賃金が必要になるので、8時間を超えた4時間分は残業代が必要であるかのように思えますが、この場合は残業代は出ません。

労働基準法38条には、「労働時間は、事業場を異にする場合においても、労働時間に関する規定の適用については通算する」と書かれていますけれども、2つの会社が全くの別会社となると、勤務データも分かれますので、労働時間は8時間と4時間で別計算となります。

単独での計算だと、片方は8時間、もう片方は4時間ですので、1日8時間を超えません。そのため、割増賃金は無いわけです。

この点については、下記の内容に詳しく書いていますので、参照ください。


副業している会社の勤務時間は通算される?

 


1日に12時間仕事をしていると、さすがに疲れてきます。たまにはこれぐらい仕事に没頭してもいいのですけれども、毎日となるとやはりシンドイもの。

ある日は12時間、他の日は15時間、さらに別の日は10時間。このように長時間労働が連続してくると、その疲れから何らかの労災事故を起こしたり、通勤中に事故に遭ったり、あとは過労死という場合もあるでしょう。

2つの会社で勤務していて、過労で死亡した場合、どちらの会社が責任を負うのでしょう。


先ほどの例だと、会社Aで8時間勤務して、その後に会社Bで4時間勤務したわけですが、業務上の理由で働いている本人が過労で死亡したら、その原因は会社Aにあると考えるのか、それとも会社Bであると考えるのか。

業務上の理由で過労死したならば、労災保険から給付が出ますけれども、その場合も、会社A経由で労災保険を使うのか、それとも会社B経由で労災保険を使うのか。この点も問題です。

労災保険は労働者本人の収入に連動して給付額が変わりますので、会社Aで月収40万円、会社Bで月収18万円だとすると、労災保険を使うならば会社Aを経由する方が保険給付が多くなります。



あとは、通勤災害でも似たような問題が生じます。

「自宅 →(通勤a)→ 会社A →(通勤b)→ 会社B →(通勤c) → 自宅」

仮に、上記のような経路で移動した場合、どの場所で通勤災害が発生するかで労災の給付内容が変わります。

もし、通勤aの時点で通勤災害が発生すると、会社Aへの通勤途中ですから、会社A経由で労災保険を利用します。

一方、通勤bと通勤cの時点で通勤災害が発生した場合は、会社B経由で労災保険を使うことになりますので、月収18万円をベースにして労災の給付が決まってしまいます。本人の収入は月58万円(40 + 18 = 58)ですが、労災の補償は月収18万円が基準になってしまうわけです。

 

2つ以上の会社で勤務すると、労働時間の通算、残業代、さらには労災保険の適用、あとは社会保険の加入関連で考えるべき問題が出てきます。

 

 

 

副業の所得税と社会保険料を1分でシミュレーション

 

会社員として働きながら、休みの日には副業。

そういう働き方をする人も増えているかと思いますが、
副業で発生する税金について考えたことはあるでしょうか。

収入を得るとなれば、納税もするわけですが、

自分の副業では確定申告が必要なのかどうか
所得税の納税額はいくらになるのか

これらをイメージできるでしょうか。


確定申告には、
白色申告と青色申告がありますが、
青色申告をした場合に、どれだけ得するか。


こういったことを考える機会はそう多くないのでは。


そういう方のために、
1分で無料シミュレーションできるサービスがありますので、
確定申告のシーズンが近づいている時期なら、
一度、計算してみてはいかがでしょうか。

 

副業の税額を診断して、所得税と社会保険料をシミュレーションしてみる。

 

 

山口正博 社会保険労務士事務所
大阪府大東市灰塚6-3-24
E-mail : mail@ymsro.com
お問い合わせ

© 社会保険労務士 山口正博事務所