上のエントリーは今年、2016年の2月に書いたものですが、今年も虎の巻の新刊が出ました。
虎の巻というと、秘訣とか秘伝が記してある書物ですが、社労士にとってのそれは、『社会保険労務ハンドブック』というもの。
社会保険労務ハンドブックは、労務管理に必要な知識が2冊にまとまっていて、仕事で労務管理に関わるならば、ぜひとも持っておきたい1冊。
内容は、労働基準法や労災に関するもの、雇用保険や健康保険、年金の給付や手続きが主で、単純に法律の条文を羅列したツマラナイ代物ではなく、実務で使える形で書かれているのが特徴。
法律はもちろんですが、判例や行政通達も中に入れ込んであり、専門的な内容でありながら、特段の前提知識を問わず読めるようになっています。
年度ごとに更新される書籍で、毎年11月に新刊が出るのが通例。毎年買い換えるのが面倒という気もしますが、法律の改正を織り込んで内容を更新してくれるので、それを代わりにやってくれると思えば、むしろ安い買い物です。
制度の改正にキャッチアップするのは想像しているよりも労力を要するもの。「そんなもん、ネットで検索したら一発やで」と今ならば考えるでしょうが、情報の渦の中から必要な情報を見つけないといけないのがインターネット。
検索して必要な情報に到達するまでに、どれぐらいの時間を浪費しているかを意識している方は多くないでしょうが、私個人としてはかなりの時間を使ってしまっている(正確に測定したことがない。もし測定すれば、恐ろしい時間数になるはず)ように感じています。
今の時代、時間よりも価値が高いものはないと言っても過言ではないほど。
労務管理に関して知りたいこと、調べたいことがあれば、まずはこのハンドブックで調べる。法改正の内容を知りたいならば、まずこのハンドブックで。難易度の高い専門書ではなく、ごく簡単な法知識に関する内容も書かれていますので、基本的な事柄を忘れた時に、それを確認するために使うこともできます。
ネットで検索するよりも時間を短縮できるので、私も常に傍に置いています。
平成28年版はカバーが緑色でしたが、29年版は黒色です。
中身も読みやすい文章で書かれていますので、読書する感覚で読んでもなかなか面白いものですので、全く労務管理に関係しない方ならば読まないでしょうが、少しでも関わる方ならば手に入れて損はしない書籍です。
社労士しか買えないものではありませんので、一般の方でも購入できます。
こちらにも興味がありませんか?