UPさせたい社会人としての能力―圧倒的1位「コミュニケーション能力」
http://news.livedoor.com/article/detail/8933400/
Q.社会人としての能力が突然UPするとしたら、どれを選ぶ?
第1位「コミュニケーション」……52.8%
第2位「システムなどの専門的能力」……17.6%
第3位「文章・プレゼンテーションなどの表現力」……17.3%
■第1位「コミュニケーション」
・「コミュニケーション能力さえ高ければ、肝心の能力がなくても生きていくのに困らないから」(34歳男性/情報・IT/その他)
・「物凄く人見知りなのでコレはUPして欲しい」(31歳女性/不動産/事務系専門職)
半数以上の支持を集めたのが、コミュニケーション能力です。人間関係の基本は、仕事だけでなくプライベートにも応用可能! また、現在スキル不足の実感があるという意見も目立ちました。獲得方法がよくわからないスキルだからこそ、求める声が多いのかもしれませんね。
『コミュニケーション能力が高い人は高く評価される』
『就活ではコミュニケーション能力が高いと有利』
『コミュニケーション能力が高いとモテる』
なにかとコミュニケーション能力が持て囃される時代ですが、コミュニケーション能力とは何なのかをマジメに考えている人はそんなに多くないのではないでしょうか。
辞書では、コミュニケーションという言葉を「人間が互いに意思感情思考を伝達し合うこと。言語文字その他視覚聴覚に訴える身振り表情声などの手段によって行う」と定義しています。
我々がコミュニケーションについて語るとき、おそらく人と人が面と向かって、言葉で会話しているような場面を思い浮かべることが多いのではないかと思います。つまり、口頭で言葉をやりとりするのがコミュニケーションであって、言葉以外の文字や映像、写真、ジェスチャー、ボディーランゲージなどは思い浮かべにくいはず。
口頭で言葉を交わすのが上手な人、そういう人をコミュニケーション能力が高いと判断してしまいがちですが、人が直接に会って会話するだけがコミュニケーションではありませんよね。
例えば、今、読んでいるこの文章。私が書いている文章ですが、これもコミュニケーションです。口から発している言葉ではありませんけれども、コミュニケーションに含まれます。他にも、Twitterやfacebookでの投稿、メールの送受信、手話などもコミュニケーションです。
さらには、写真や映像を用いて言葉以外の手段でメッセージを伝えるとか、プログラマーならば自分が書いたプログラムコードで人とコミュニケーションするなんてこともできます。ここまで来ると、コミュニケーションの定義は随分と広くなりますが、コミュニケーションの範囲に含まれるのは確かです。
あとは、アイコンタクトだけでコミュニケーションを取ることもできますとね。サッカーやバスケのような団体スポーツを経験した人だと分かるはずです。
何を持ってコミュニケーションと言うのか。どういう基準で、コミュニケーション能力が高い人と低い人を分けるのか。これらの点をハッキリさせずに、どうやってコミュニケーション能力を高めていくことができるのか。いつも疑問に思うのですが、変ですかね。
直接に会話するのが上手な人もいるでしょうし、文章を書くのが上手な人もいる。さらには、写真や映像作品を作成するのが上手な人もいます。アイコンタクトが上手い人、個性的なプログラムコードを書ける人。これらは皆、コミュニケーション能力が高い人ばかりです。
「コミュニケーション能力さえ高ければ、肝心の能力がなくても生きていくのに困らないから」(34歳男性/情報・IT/その他)
どういうコミュニケーション能力のことを言っているのか不明ですが、何となく「コミュニケーション」という言葉を振り回せば話が通じてしまうのが厄介なところです。
「物凄く人見知りなのでコレはUPして欲しい」(31歳女性/不動産/事務系専門職)
この人の場合は、人のコミュニケーション能力について考える前に、自分のコミュニケーション能力はどのようなものかを考えたほうがよさそうです。
私がコミュニケーション能力を定義するならば、「相手の気持ちを動かす力」と定義するかもしれません。相手の気持ちを何らかの手段で動かすのが上手な人はコミュニケーション能力が高い。私はそう思います。