労務管理のツボをギュッと押す方法を考えます

会社で起こる労務管理に関する悩みやトラブルを解決する方法を考えます。

book432(在職老齢年金は「在職年金調整制度」)




■在職老齢年金という年金が支給されるわけではない。



年金には、大きく分けて、老齢(基礎or厚生)年金、障害(基礎or厚生)年金、遺族(基礎or厚生)年金、という6種類のメニューがあります。他にも、加算や一時金もあります。

さらに、厚生年金には、「在職老齢年金」というものがあって、「おや?他にも年金のメニューがあるのかな」と思わされます。人によっては、在職老齢年金という年金が支給されると思っている人もいて、どうも老齢年金や障害年金と同列で考えているフシがあります。

確かに、在職老齢年金という名前を見たり聞いたりすると、「他にも年金があるのかな」と思うのは無理のないこと。

しかし、実際は、在職老齢年金という年金が支給されるわけではありません。支給されるのは、あくまで老齢(基礎or厚生)年金であり、障害(基礎or厚生)年金であり、遺族(基礎or厚生)年金です。在職老齢年金という年金はメニューにはありません。


「~年金」という名称がちょっとした誤解を招いているのかもしれませんね。






■在職年金調整制度がより正確ではないか。



在職老齢年金とは、働きながら老齢厚生年金を受け取るときに、年金の額を調整する制度です。つまり、老齢厚生年金を受け取りながら働くと年金が減額される制度なのですね。

在職老齢年金は厚生年金の支給額を調整するための制度であって、在職老齢年金という年金が支給されるのではないのですね。要するに、「年金」ではなく「調整制度」です。

在職老齢年金という名称のために、どうしても「在職老齢年金という年金があるんだな」と思わせてしまうようです。

それゆえ、在職老齢年金を「在職年金調整制度」に名称を変えると分かりやすいのではないかと私は思います。年金の支給額を調整する制度なのですから、調整制度という文言を加えるわけです。


山口正博 社会保険労務士事務所
大阪府大東市灰塚6-3-24
E-mail : mail@ymsro.com
お問い合わせ

© 社会保険労務士 山口正博事務所