労務管理のツボをギュッと押す方法を考えます

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2010/5/14【派遣社員とプロパー社員】



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今年は、春を頭越しにして、夏になるのではないかと思ったりしています。

寒い日と暑い日が交互にやってきて、ちょうど良い小春日和が少ないですから、今年は春を通り過ぎてしまうのではないかと思うのですね。

おそらく、春物の衣料は例年に比べて売れていないのではないでしょうか。

寒いか暑いかの二者択一ですからね。




■派遣社員とプロパー社員◆◆◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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高単価なのになぜ派遣を使っているのか。
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■人件費の高低だけが基準ではないようだ。



もう随分と前からですけれども、派遣という働き方が普及し始めましたね。2000年頃ぐらいからでしょうか、派遣形態で働く人が増え始めたのは。

グッドウィル(今はラディアホールディングスという名称になっているようです)、やフルキャストなどの派遣会社が良く知られているところでしょうか。

私は学生時代に派遣形態で働いたことがありますが、上記の会社では登録したことはないものの、他の会社で登録したことはあります。派遣人材市場というのは算入しやすい業界のようで、小さな事務所みたいな会社でも人材業を営んでいるようでした(今はどうかは分かりませんけれども)。

他にも、請負形態でも働いたと記憶しています。スポーツイベントの運営係の仕事で、観客の誘導とか、観覧座席の見切り(座席ごとに料金が違うので、違うエリアに観客が入り込まないように管理する仕事)のような仕事がありましたね。あとは、地域のマラソン大会の運営業務もありました。

この派遣会社は、スポーツイベントの運営を請け負っている会社のようで、イベント業務を一括して請け負って、仕事の登録者を集め、請け負った仕事と登録者をマッチングして、請負代金と登録者への報酬との差を収益にしていたと思います。

結構アナログな管理をしており、登録時に名前などを書面に書いて、当時に仕事現場へ行き、仕事に取り組む。その後、仕事が終わると、名前を責任者に申告しに行くという流れで管理されていました。

どこかで油を売っていても分からないのではないかと思えるほどの、少々雑な運営方法で、「あぁ、こんなザックリとした管理でも人材業ってできるのだな、、」と思ったものです。

他にも、大学時代にレジの仕事で派遣だった経験があります。その会社では、プロパーで採用された人(自社で採用した社員という意味)は時給800円、私のように派遣会社から来ている人は時給1,000円で設定されていたと記憶しています。プロパー社員ならば、派遣社員よりも低い単価で雇用できるのに、あえて高い単価で派遣社員を使っているのですね。さらに、派遣で人材を供給してもらうとなると、派遣会社への手数料も支払っているはずですから、1時間1,400円程度ではないでしょうか。

では、なぜ単価が高いにもかかわらず、企業は派遣社員を利用するのでしょうか。

合理的に判断すれば、プロパー社員だけで構成した方が企業にとっては有利なはずです。にもかかわらず、派遣社員を利用するのですね。







■雇用契約をバイパスしているという構造。



なぜ派遣社員を利用するか。その最大の理由は、「雇用契約を締結する必要が無い」という点にあると私は考えます。

派遣会社に派遣登録すると、派遣会社と雇用契約を締結することになります。その後、派遣先に仕事に行ったとしても、派遣先とは雇用契約を締結しません。おそらく、雇用関連の書類などを書くのは、派遣会社でのみだと思います。登録用紙に、名前、住所、電話番号、各種の経歴や資格について書き、顔写真を貼るはずです。

雇用契約を締結する必要が無いという点が派遣社員を利用する利点であり、派遣契約でトラブルが起こっても、派遣先にモノを言えない理由なのですね。派遣社員と派遣先には雇用契約に基づく関係は無いので、雇用契約に関する主張はできないような構図になります。派遣先は、人材供給契約のようなものを締結して、その対価を支払う立場でしかないのですね。

そのため、労働者供給のための契約を解除すると、派遣業務も終わるわけです。

もし、プロパー社員を採用していると、キチンとした解雇の手続きを踏まなければいけませんから、企業にとっては手間がかかるのでしょうね。

しかし、派遣会社から人材を供給していると、派遣会社との契約を終了させるだけで、派遣社員を引き上げてもらうことができます。

「個別の社員との雇用契約」よりも「派遣会社との契約」の方が終了させやすいですから、弾力的に雇用量を調整したい企業には便利なのでしょう。

派遣社員を引き上げさせると、社会から「派遣切りだ」と非難されることもありますが、派遣先の会社は道徳的に非難されたとしても、法的には責められないのですね。






■雇用契約を締結しない代わりに高単価。



ゆえに、雇用が確保されているからプロパー社員は派遣社員よりも低単価であり、一方、雇用が確保されていないから派遣社員はプロパー派遣よりも高単価なのですね。

一般には、「プロパーで採用されると、キチンと雇用が確保されるから、単価は派遣社員よりも相対的に低くなるのは当然だ」と考えるフシもあります。

確かに、そのように解釈することも可能ですが、プロパー社員だからといって雇用が保障されているとまで考えるのは行き過ぎかもしれません。

企業は雇用を保障するために事業を営んでいるわけではありませんからね。

雇用を保障するのは"自分自身"であると考え、自分で自分の雇用を保障するという気持ちを持っていた方が安心ではないでしょうか。


派遣先には、雇用契約を回避することができるという利点があります。また、派遣元には、情報仲介料を得ることができます。さらに、派遣社員は、他の人よりも高い単価で仕事ができる。

何はともあれ、特にだれも損をしないような仕組みになっていますよね。






┏━━━━━━━━━━☆★ 後記  ★☆━━━━━━━━━┓



道路で、スピーカーなどのオーディオ機器を付けているバイクをたまに見かける。大音量で音楽を流していたりして、カーステレオのような状態だ。あえて言うなら、バイクステレオか。

あえてバイクにステレオ機器を付けてまで音楽を聴きたいんでしょうか。しかも、すんごい大音量で。

あのような機械は雨に濡れても壊れないのだろうか、などと余計な心配をしたりもする。

好きな人は好きなんでしょうね。



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