労務管理のツボをギュッと押す方法を考えます

会社で起こる労務管理に関する悩みやトラブルを解決する方法を考えます。

休憩は勤務時間に挟まれている必要は無い

タイミング

 

始業後に休憩。終業前に休憩。


仕事をしていると、ちょっと休むために休憩の時間がありますよね。お昼になると、昼食のための休憩もあるはず。

就業時間中に休憩の時間は設定されるもので、仕事と仕事に挟まれて休憩時間があるのがよくあるパターンでしょうか。

ただ、中にはちょっと変わった休憩の取り方をする場合もあるかもしれません。


例えば、始業後すぐに休憩ということも有り得ます。

出勤して、仕事の準備が終わると、まずは休憩からという流れでしょうか。ヘンな感じですが、有り得ないわけではないです。

始業後すぐの休憩であっても、就業時間中ですから、休憩時間としては成立しているのでしょうね。ただ、ヘンですが。


他にも、終業直前に休憩というのも有り得ます。こちらは、前者よりも多いでしょうか。

16時までの勤務の人が、15:30から休憩(時間は30分と想定)をとって、16時になったら終業して退社するという流れです。

休憩が終わったらそのまま帰るわけですね。

この休憩時間の取り方だと、私も経験がありますし、他にも経験した方もいるのではないでしょうか。

この休憩も、就業時間中の休憩ですから、休憩として成立しています。前者の休憩よりもだいぶ普通ですね。



ただし、「終業後に休憩」は休憩ではない。


ところが、終業後に休憩時間を設けてしまうと、これは休憩時間ではなくなります。

これだと、就業時間中の休憩ではないので、休憩として成立しないのですね。


ただ、休憩そのもの(労働基準法で定義する休憩とは違うもので、一般的な意味での休憩)としては間違いないですから、このような休憩でも良いだろうと思う人もいるかもしれませんね。


しかし、終業後はもはや就業時間中ではないのですから、その段階で休憩をとっても、それを休憩としては扱えません。

もし、終業後に休憩を与えているとなると、それは「休憩を与えていない」と判断されてしまいますので、困ったことになります。


ゆえに、休憩時間は、始業後や終業前に設定するのは良いが、終業後に設定するのはダメなのですね。

 

【補足】

労働基準法34条には、
「休憩時間を労働時間の途中に与えなければならない」

という記述があり、

 

始業時間の後、すぐに休憩を取る。
もしくは、
終業時間の直前に休憩を取る。

このような休憩の取り方をすると、34条の内容と合わなくなります。

とはいえ、
「仕事を始めて1分後に休憩を取ればいいのか?」
「終業時間を1分残した段階で休憩を終わればいいのか?」

と強引に34条に合う形で休憩を取るようなズルい考え方もあります。

 

法律には違反しないけれども、そういう職場であなたは働きたいと思うかどうか。

こういう素朴な価値観で判断する場面です。

 

仕事を始めて、ある程度の時間が経過した、程良いタイミングで休憩を取るのが良いですね。

 

 

 

勤怠管理をもっとラクにするには?

 

 

山口正博 社会保険労務士事務所
大阪府大東市灰塚6-3-24
E-mail : mail@ymsro.com
お問い合わせ

© 社会保険労務士 山口正博事務所