book403(時間単位の有給休暇を用意する義務まではない)





■必ず用意しなければいけないメニュー?



労働基準法が改正されて、時間単位の有給休暇についての認知がされてきました。

以前から、1時間などの単位で有給休暇を使えるようにした企業も少ないながらありましたが、時間単位で休暇を使えることが認知されていないために、採用されにくかったのですね。

そこで、22年4月からの新しい労働基準法では、時間単位の有給休暇が限定的に公認されました。


ただ、労働基準法に組み込まれると、「必ず時間単位の有給休暇を用意しなければいけないのではないか」と思う人もいそうですよね。

今までは1日単位で休暇を利用していたのだけれども、今度からは時間単位でも使えるようにしなければいけないのかな、と思うわけです。


時間単位休暇は必ず用意しなければいけないものなのでしょうか。







■需要がなければ、用意しなくてもよい。



有給休暇の使い方について、労働基準法では制約がありません。

休暇を付与する際の条件や日数についてはキチンと決めているものの、得た休暇をどのように使うかまでは特に制約していないのですね。

1日単位で休暇を使っても良いですし、2日単位でも3日単位でも良いわけです。さらには、半日単位でも良いし、2時間単位や3時間単位で休暇を使うこともできるのですね。

ただ、一般的には、休暇の付与が1日単位ですから、休暇の使用も1日単位だろうと思われているようで、基本は1日単位で使うことを原則としているようです。もちろん、1日単位で休暇を使うことを労働基準法が決めているわけではありません。慣習のようなものでしょうか。

時間単位休暇が使えるようになったとしても、あくまで「休暇の使い方」は自由であり、今まで通りに1日単位のみで休暇を使えるという設定でも構いません。

もし、社員から時間単位で休暇を使いたいとの要望が多ければ、そのときに時間単位の休暇を採用すれば良いでしょう。


ちなみに、私は、有給休暇はなるべく大きな単位で使う方が良いだろうと思っています。

時間単位のように細切れで有給休暇を使ってしまうと、もはや「有給休暇」とは言えず、「有給休憩」のようなものになってしまいます。

2時間だけ有給休暇を使っても、休暇とは感じれないはず。


ゆえに、なるべく時間単位で有給休暇を使うことは避けた方が良いのではないでしょうか。




山口正博 社会保険労務士事務所
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