book396(労災が使えないと、会社に請求されるかも)




■「労災が使えないならば、事業主に請求しよう」と考えるはず。



業務中や通勤中に怪我をしたり、業務が原因で何らかの病気に罹患すると、労働者災害保険(通称「労災(ろうさい)」)から給付を受けることができますよね(事業所が労災に加入していることが前提です)。

労災は健康保険とは違い、怪我をしたり病気に罹患した人には自己負担はなく、費用は保険から給付されるのが特徴です。健康保険では3割負担などがありますが、労災にはないのですね。

また、労災保険の保険料は事業主が支払い、社員個人が負担することはありません。


ただ、中には、労災をなるべく使わないようにしようとする会社もあるようです。

いわゆる「労災隠し」と呼ばれるようなことをしている会社もあると聞くことがあります。


または、労災保険に加入していない会社もあるのかもしれませんね。それゆえ、労災を使おうと思っても使えないのかもしれません。






■労災の申請には協力的に。


労災保険の保険料はさほど高いものではなく、あえて労災隠しをしてまで得るものがあるのかどうかは分かりません。

ただ、もし労災が使えないと、怪我や病気にかかった社員やその家族は会社に請求することも有り得ますよね。


労災が使えないならば、やむをえず健康保険を使い、その費用を会社に請求することもあるでしょう。

もし労災を使っていれば、保険で全てフォローできたものを、社員自身で対応しなければならなくなったのですから、社員としては不満です。

となると、労災に加入していなかったのは会社の責任なのだから、必要になった費用を会社に請求することもありえるわけです。

労災保険に加入していないと、もし労災が発生したときの罰則が重いですし、さらには社員から費用を請求されてしまうかもしれないのですね。


ゆえに、万一、健康保険や厚生年金に加入する余力が無い状況であったとしても、労災保険には何はともあれ優先して加入したいですね。


山口正博 社会保険労務士事務所
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