book395(固定月給だと最低賃金を下回ってしまうかも)






■月給でも時間あたり賃金を意識したい。


賃金の支払い形態には、月給、日給、週給、時給、他に年俸などがありますね。

期間の区切り方の違いが賃金形態の名称の違いになっているわけです。


中には、時間や成果をあまり意識せずに、固定された月給を支払う会社もありますよね。

企業の利益に連動して月給が変動すると、毎月の給与にバラツキがでてくるので、利益にかかわらず毎月固定の月給にしておけば社員さんも納得しやすいだろうというわけです。


ただ、固定で月給を支払っていると、時間当たりの賃金を意識しなくなることが稀にあり、うっかりと最低賃金の水準を下回ってることもあり得ます。





■時間に換算しないと分からない。


最低賃金は都道府県別に設定されていたり、業界別に設定されていたりしますが、いずれも「時間当たりの賃金」で設定されています。


月給で最低賃金、週給で最低賃金、日給で最低賃金という指標はありません。

もちろん、指標がないということは、最低賃金がないというわけではなく、月給、週給、日給というロットで最低賃金が示されていないだけであって、どのような賃金形態でも最低賃金はあります。

もし、固定の月給で給与を支払っているときは、月給を時間単位に換算して、最低賃金と比較し、その水準を下回っていないかを確認しないといけないのですね。

固定月給だと、給与は変動しないものの、勤務時間は多少なりとも変動するのではないでしょうか。


ある月に仕事が忙しくて勤務時間が延びたとき、固定の月給だと、勤務時間で割ってみると、最低賃金よりも低くなってしまうかもしれません。

ちなみに、時間外勤務手当は最低賃金の中には含みませんので、手当を織り込むことはできないのですね。

ただ、月給が最低賃金を下回るという状況は考えにくく、極端に低い固定月給で働く人が今回の例でしょうか。中学新卒や高校新卒で会社に入社したばかりの人だと、月給を時給に換算すると最低賃金を下回ることもあるのかもしれませんね。




山口正博 社会保険労務士事務所
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