book392(雇用保険は失業対策専用ではない)





■「失業したときに使うのが雇用保険だ」という思い込み。


雇用保険と聞くと、「失業したときに手当が支給される制度」と考える人は多いはず。

確かに、雇用保険の目的は失業のリスクに備える点にありますから、「失業したときに手当が支給される制度」と考えるのは正しいです。

しかし、「失業したときに手当が支給される」というのは、「失業しないと使えない」という意味ではないという点は知っておきたいですね。

失業に備えるのが雇用保険であることは確かなのですが、失業以外でも使えるのが雇用保険でもあります。

失業手当は、雇用保険では「基本手当」という名称が付けられています。

そこで、"基本"の手当があるならば、"基本以外"の手当もあるのだろうと考えるのが筋です。
 
そのような「基本以外の手当」も用意されているのが雇用保険なのですね。







■在職中でも雇用保険は使える。


「教育訓練給付金」という制度を知っている人は多いと思いますが、これは雇用保険から支給されているのですね。

資格学校や資格通信講座で、「教育訓練給付金の対象講座です」というような説明が付されている場面に出会いますよね。

他にも、育児休暇に対する給付金も雇用保険から用意されています。


育児で会社を休むと、雇用保険から給付金が毎月支給されます(金額と期間に上限があります)。また、育児から仕事に復帰しても給付金が支給されます。これも雇用保険から支給される給付金なのですね。

さらに別のものでは、介護休暇に対する給付金もあります。

また、各種の助成金も雇用保険を前提にして支給されるものです。雇用保険に加入していない事業所だと、大半の助成金を申請できませんからね。最近の休業関連の助成金も、雇用保険の被保険者が対象になっていますよね。

「失業のために雇用保険がある」のは確かなのですが、「失業の時しか使えない」というわけではないのですね。

社会保険と比較して保険料が低額ですし、失業以外の場面で使えば、雇用保険はとてもおトクな制度ではないかと思います。



山口正博 社会保険労務士事務所
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