book389(新卒採用と中途採用を分けるのは差別では?)






■採用窓口が新卒と中途で分かれている。


企業が人材採用をするとき、「新卒採用」と「中途採用」を分けて扱いますよね。

企業の採用サイト(もしくは採用ページ)でも、新卒と中途で分けて表示しているのが大半です。


確かに、人材市場では、新卒と中途では価値が違うと考えられているのかもしれません。新卒人材は価値が高く、中途は価値が低いというように。

不思議なことに、新卒人材には好意的な意見が多いのですが、中途人材への意見は酷評ばかりです。

なぜなのでしょうね。


「中途人材はすぐに辞める」とか、「モチベーションが低い」とか、「他の企業の価値観を持ち込むからダメ」とか、「違う組織の文化を持ち込む」とか、「今までのやり方に拘って柔軟性に欠ける」とか、「前の会社を辞めちゃう人だから、ウチにきてもいずれ辞めるんだろう」など、もう散々な言われ方です。

一方で、新卒人材は、「真っサラな人材」というイメージがあるためか、批判的な意見を言う人はほとんどいません。


同じ人材なのに、新卒と中途でこれほど評価が分かれるのは、なぜなのか。

さらには、新卒人材と中途人材で採用のラインを変えている。

これはもはや一種の「差別」ではないかと私は思うのです。





■男女差別はダメだが、新中差別はOKなの?


採用のときに、「女性だけを採用する」とか「男性だけを採用する」ということを公にすると、「それは差別です」と指摘されます。男女の雇用機会は均等だというわけです。

では、「当社は新卒採用のみ実施します」というのは差別ではないのでしょうか。

新卒だけを採用している企業はチラホラとありますが、このような採用活動は差別的な採用活動ではないのでしょうか。


男女差別はダメだが、新卒中途の差別はOKというのは、考えるとヘンですよね。

企業の中には、新卒の価値を狂信しているところもあって、「何が何でも新卒だけ。中途人材は一切ダメ!」という立場を取っているところがあります。

どうしてこのような立場を取るのでしょう。

新卒に何があるというのか。中途人材は本当にダメなのか。

この新卒への思いはちょっと病的なところがあると感じます。



山口正博 社会保険労務士事務所
大阪府大東市灰塚6-3-24
E-mail : mail@ymsro.com
お問い合わせ

© 社会保険労務士 山口正博事務所