book388(所得税から直接控除する災害免除制度)





■所得税にある「災害免除制度」の効果は大きい。


所得税の制度の中に、最近になって「災害免除制度」という仕組みができました。

災害免除制度とは、地震などで被災したときに経済的損失を受けると、その損失を考慮して、所得税の額を減じたり免除したりするものです。

つい最近知った制度ですが、内容を調べると、知っておくとよい制度だと思いました。


特に知っておきたいポイントは、「所得税額から減免される」というところです。

いわゆる、配偶者控除とか生損保控除、社会保険料控除のような控除とは違うのですね。






■「普通の控除」と「所得税額からの控除」は違う。


普通の控除とは、「所得税を計算する"前に"控除する」仕組みです。

配偶者控除とか生損保控除、社会保険料控除は所得から控除できるので、所得税の計算をするときに所得の額が減り、所得税の額が抑えられるのですね。

一方、所得税額からの控除とは、「所得税を計算した"後に"控除する」仕組みです。


所得から各種の控除を除き、その数字を元に所得税を計算しますよね。そうすると、「所得税額」が出てきます。その所得税額から減免されるのが災害免除なのですね。

以前、「定率減税」という制度がありましたが、これと仕組みは似ています。

所得税の計算をする前の経費として扱うのではなく、所得税額を計算した後に、税金の額から直接に減免できるのが特徴です。

それゆえ、普通の控除に比べて効果が大きいのですね。

天災などで被災した人は、ぜひとも災害免除制度を知っておくと良いだろうと思います。



山口正博 社会保険労務士事務所
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