book385(労働市場で60歳以降の人が安く評価されている)




■60歳以降の再雇用。


企業で働き、ある一定の年齢に達すると、定年を迎えますよね。

定年の年齢には、60歳、65歳、70歳とメニューがありますが、これらの年齢に達すると、会社や役所で勤める人は定年退職するわけです。

ただ、中には、定年後も雇用を継続したり、定年の段階で退職して、その後に再雇用されるという人もいます。

もし、定年で退職し、もう一度雇用契約を締結するとなると、以前の雇用契約と比べて条件が変わるのが通常です。


人は、年を取ると、活動力が落ちてきますので、再雇用時の雇用契約の内容もダウングレードするでしょう。

他にも、以前勤めていた企業ではなく、他の企業で60歳以降も働こうと考えると、さらに雇用条件はダウングレードするでしょう。






■特定の企業に特化した能力を持っているので、他社が評価できない。


なぜ、60歳以降の人が再度雇用されると、雇用条件がダウングレードするかというと、企業で勤める人は特定の企業でしか使えない能力を身につけているからです。


以前の会社ならば自分の能力をキチンと評価してもらえたけれども、他の会社に行くと自分の能力を評価する基準がないために、どうしても低く評価されざるを得ないのですね。

例えば、「A社で営業を12年やっていました」という経験や能力を示されても、それはA社での営業経験であって、B社での営業経験とは別のものです。A社では医療機器を営業で販売していたのかもしれないし、百科事典を営業で販売していたのかもしれない。さらには、訪問営業なのか、電話営業なのか、集客した見込み客に限った営業なのか、飛び込み営業なのか、このような営業スタイルでも違いがあります。


もちろん、仕事の能力は、何であれ、ある程度特殊な性質を持つものですが、ある場所で評価されたとしても、他の環境に移ると評価されないことも少なくないのです。

ゆえに、60歳以降に仕事をしようと思っても、思うように自分の能力を評価してもらえないこともあるのですね。




山口正博 社会保険労務士事務所
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