book384(振替勤務をすると時間外勤務になるかも)




■振り替えて勤務すると、週の勤務時間が延びる。


ご存知のように、振り替えて勤務すると、勤務日と休日が入れ替わります。

例えば、1日8時間・週5日で勤務する会社があるとします。

その設定で1週間勤務すると、週40時間の勤務時間になりますね。

その会社では、今週40時間、その次の週も40時間というスケジュールが普通の勤務ローテーションです。


そこで、今週に振り替えで勤務したとしましょう。

つまり、今週の日曜日に出勤して仕事をして、来週の水曜日を休みにしたというような場面です。

そのために、今週の勤務時間が48時間になり、次の週の勤務時間が32時間になりました。
 
勤務時間は今週48時間、次週は32時間になるわけです。


そこで、今週の勤務時間である48時間のうち8時間分が時間外になるかどうかが問題になります。


振り替えただけだから、総勤務時間は変わらないので時間外勤務にはならないのでしょうか。

それとも、今週は48時間の勤務時間なのだから、8時間分は時間外と判断するのか。

どちらでしょうか。





■「トータルで40時間だろう」は通用しない。


結論から言えば、今週の8時間分は時間外勤務になります。

確かに、休日と勤務日を振り替えているだけなので、「トータルで週40時間になっているから良いのでは?」と思う人もいるかもしれません。

しかし、時間外勤務を判定するときに、週をまたいで通算することはできないのですね(変形労働時間制度を除く)。

ゆえに、振替勤務によって、週の法定労働時間を超えてしまったときは、時間外勤務に対する割増手当が必要なのです。もちろん、36協定も必須です。

どうしても、週をまたいで勤務時間を通算したいときは、変形労働時間制度を採用すると良いです。





山口正博 社会保険労務士事務所
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