book380(傷病休暇を設計する)





■病気で有給休暇を使うのは普通?


風邪で欠勤すると、欠勤控除にならないように有給休暇を割り当てる会社は少なくない。


他にも、怪我をして数日休むとなると、欠勤ではなく有給休暇を割り当てることがある。

病気や怪我をすれば、有給休暇を充当するのが当然という雰囲気があるのですが、これはヘンなことだろうと思うのです。

有給休暇というのは、心身のリフレッシュをするための休暇であって、病気や怪我で休むために用意された休暇ではないはずです。


単なる休養とか、数日の温泉旅行とか、故郷への帰省とか、はたまたズル休み目的で休暇を使うというのが、有給休暇の本来の使い方です。


ところが、病気や怪我のために休暇を充当している会社は少なくないわけです。





■傷病休暇があってもいい。


中には、2年を経過した有給休暇(本来ならば時効で消滅する休暇)は傷病休暇として再利用できるという会社もあるけれども、有給休暇を傷病のために使うという方針自体が良くないのではないかと思うのです。

もちろん、単なる欠勤になると、欠勤控除されてしまうので、給与が減ります。それゆえ、傷病時に有給休暇を充当してもらえれば欠勤控除を避けることができるので良いだろうという判断なのでしょう。


ただ、本来、有給休暇は病気や怪我を治すためにあるわけではないのですから、傷病のときには専用の休暇があるべきでしょう。

そこで、1年に5日の傷病休暇を設けるのはどうでしょうか。

病気や怪我のときはこの傷病休暇を使い、有給休暇を利用しないようにするのです。


1、休暇日数は年5日に設定し、翌年には持ち越さない。翌年にはまた新しく5日の傷病休暇が付与されるので、持ち越す必要は無い。

2、傷病休暇を利用するときは、医師の診断書が必須である。診断書が無いと傷病を判断できないので、必須とします。


有給にするか無給にするかという点は、欠勤控除を避けるために有給休暇を使っている現状があるので、有給にするのが良いでしょう。無給にしてしまうとまた有給休暇を充当する状況になってしまうかもしれませんから。

このように、有給休暇とは別に傷病休暇を設けるもの一考ですね。

山口正博 社会保険労務士事務所
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