book365(なぜ新卒だけが優遇される仕組みになっているのか)




■新卒資格はゴールデンパスポート?



人材採用市場では、新卒人材はいつの時代も重宝されていますよね。

新卒というだけで、求人がたくさん来て、その中から新卒学生は選り好みできるわけです。

例えば、高校生だと、自ら就職活動することはなく、企業から学校に求人票が送られてきて、その中から学生は選ぶ仕組みになっています。さらには、選んだ求人に応じると、ほぼ内定は確実で、余程のことがない限り不採用になることはありません。

高校と企業が人材供給に関して依存関係を構築しており、高校は「求人を出せば確実に採用してくれる」と企業に期待し、企業は「求人を出せば確実に人材を供給してくれる」と高校に期待しているのですね。

いわば予定調和的に人材採用が実施されるのが高校生の特徴です。


一方で、中途人材の市場はお寒い限りです。

「新卒で正社員になれなかったら、正社員にはなれない」とも言われているようですし、また、中途採用人材に対する企業の評価も低いのが特徴です。


新卒と中途では、差別的なほど評価が違ったりするのが現実だったりするのですね。






■新卒にこだわる意味はない。



なぜ企業は新卒を重宝するのかというと、特に理由はないのだろうと思います。

「今までやってきたことだから、変える必要は無い」と考えているのかもしれませんし、「入社年次ごとに人事管理をしているので、その規格から外れる人材が入って来ると管理できない」と判断しているのかもしれませんし、「新卒は企業の文化を引き継ぐのだ」というような思想的な理由があるのかもしれません。

ただ、新卒にこだわるには、真っ当な理由があるかのように思えて大した理由は無いのです。納得できる理由を言える人はいないのではないかと思います。



「ただ、今までやってきたことだから、これからも同じように」という経路依存的な判断なのでしょう。

他には、「新卒は一気に市場に放出される人材だから、捕捉しやすい」と考えているのかもしれませんね。高校生だと、3年の秋頃から冬にかけて就職面接の練習をしたりしますので、この時期に高卒人材が大量に放出されると予測できます。他方。大学生だと、3年生に入ってしばらくしたあたりから就職活動を始めます。そのため、3年生の始まりから終わりの時期に、大卒人材が大量に放出されると予測できます。


そのため、大量の人材のなかに混じって、どさくさまぎれに有名な会社に入り込む学生もいますよね。

私の経験ですが、「あんなに有名な会社なのに、なぜあのような学生を採用するのだろうか、、、」という場面は少なくなかったです。何をやるにしてもダラダラしているような奴が、就活となると、急に情報を集め始め、急にスーツを着て、髪を茶髪から黒髪に染めて、会社説明会に行くのです。

面接では本音では思ってもいないことを言ったりして、就職活動を乗り切っていくのです。




何かがヘンですよね。



山口正博 社会保険労務士事務所
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