2010/2/16【最低賃金を下げるのが良い】




┏━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■■┃  メールマガジン 本では読めない労務管理の「ミソ」
□□┃  山口社会保険労務士事務所 http://www.growthwk.com?ml1003010214
┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━ (2010/2/16号 no.168)━




28日の日曜日に大阪城の梅を観に行きました。

「梅の花を見る時期」と「桜を見る時期は近接しているな」と考えながら、人ごみの中で梅を鑑賞していた。大阪城の内側に入って上から梅林を見ると、梅林の地区は三角形になっていると分かる。城の東に梅林を配置することで、見やすくしていたのでしょうか。

年寄りが多かったのが印象的だ。若い人は梅よりも桜の方が好きなのでしょうか。私も若い方ですけれども、梅も桜も好きです。梅は桜のように桃色一色ではないので、白色や桃色、紅色などと色彩に幅があります。


ちなみに、梅と桜は妙に似ているので、「あっ!もう桜が咲いている」と勘違いする人もいそうだ。桃色の梅は桜に似ています。






■最低賃金を下げるのが良い◆◆◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■■
賃金引き上げとワークシェアリングは矛盾する。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄





■賃金が上がれば雇用は減る、賃金が下がれば雇用は増える。



民主党が中心になって政治をするようになってから、「最低賃金を1,000円に」と言われることがありますね。社民党の福島瑞穂氏が言っていたような覚えがあります。

賃金が増えるのは、働く人にとっては好ましいことなのですが、見方を変えると、必ずしも好ましいわけではありません。

働いていると、どうしても目の前の時給1,000円を見てしまいがちですが、大局的に考えると、自分の仕事を失う可能性もあるわけです。


最低賃金は会社で働く全ての人に適用される(適用除外の人を除く)仕組みですが、高校生にも最低賃金は適用されます。

高校生で時給1,000円というのは、ちょっと私には想像できません。

私の経験だと、高校生の頃に、運送会社(ちなみに、佐川急便ではない)で時給950円で働いたことがありますが、これはかなり珍しいことではないでしょうか。この仕事を見つけたときは「へぇ、こんな割のいい仕事もあるのか」と思いました。

時給950円だから厳しい仕事かと思いきや、さほど仕事の量が多いわけではなかったです。ただ、倉庫の中で作業することもが多く、さらには倉庫の出入り口は開きっぱなしでしたから、冬は寒く、夏は暑いという環境でした。


話を戻すと、高校生で時給1,000円を設定されるとなると、おそらく高校生の仕事はなくなってしまうのではないでしょうか。高校生を最低賃金の適用除外にするという方策もあるでしょうが、採用されるかどうかは分かりません。


「賃金が上がれば雇用は減る、賃金が下がれば雇用は増える」のがやはり基本ですからね。







■最低賃金を引き下げるとワークシェアリングの効果がある。



最低賃金を引き上げつつ、雇用を増やすというのは矛盾ではないかと私は思うのです。

「賃金を引き上げよう」という試みと「雇用を増やそう」という試みは、「賃金が上がれば雇用は減る、賃金が下がれば雇用は増える」という原則から外れています。


もし、雇用を増やしたいと考えるならば、賃金はなるべく下げるようにするのが妥当です。

雇用を維持する方法として「ワークシェアリング」という手段があります。ワークシェアリングは企業が独自に導入して運用するのが通例ですが、賃金を引き下げればワークシェアリングと同等の効果をもたらすことが可能です。

ワークシェアリングの仕組みは、1人でできる仕事を2人や3人で行うものですから、費用を維持したまま人手を増やすのがそのカラクリです。一方、最低賃金の引き下げも、ワークシェアリングと同様で、費用を引き上げることなく人手を増やすことができる手段なのですね。

ゆえに、最低賃金を引き下げると、半ば強制的にワークシェアリングを実施させることができるのです。企業単位でワークシェアリングを実施するのではなく、国全体でワークシェアリングを採用するようなものです。



しかし、最低賃金を引き上げてしまうと、ワークシェアリングとは逆行する結果になるでしょう。

端的に言えば、最低賃金を引き上げるということは、雇用を減らすということと同じと考えて差し支えないでしょう。







■賃金を上げつつ雇用を増やすには、経済が成長する必要がある。



そうは言っても、「賃金を上げつつ、雇用も増やしたい」という要望もあるはず。


経済が成長しているという前提があるならば、賃金を上げつつ雇用を増やすことができます。こう言うと、「先に賃金を上げないと、経済は成長しないよ」という人もいるでしょう。

こうなると、「ニワトリが先かタマゴが先か」の論になってしまいます。


ただ、確かに言えることは、「雇用を守ると言いつつ、最低賃金を引き上げるのは矛盾している」ということです。

経済が成長しているという条件を織り込めないならば、「雇用を増やすのか」それとも「最低賃金を引き上げるのか」を選択しなければいけません。これはトレードオフです。




賃金規制をコントロールすることで、ワークシェアリングの効果も発揮させることができるのですから、最低賃金を引き下げるのは有力な選択肢です。企業別でワークシェアリングを導入する手間もなくなりますから、一石二鳥です。

最低賃金1,000円などと方針を示すのも分かりますが、最低賃金を引き上げると雇用が減るということは知っておかなければいけないでしょう。

パートタイムで働く人が減って困るのは、パートタイムで働く本人だけでなく、パートタイム社員の人たちの仕事まで担当するフルタイム社員の人たちでもあります。


中には「賃金を下げる」ということそのものに拒否感を示す人もいますが、賃金を引き上げたことによる影響も考えないと、自分自身を困った立場に追いやってしまうのかもしれませんね。






┏━━━━━━━━━━☆★ 編集後記  ★☆━━━━━━━━━┓


野良猫や野良犬がいなくなったと感じる。


20年くらい前だと、公園に行けば、野良猫や野良犬によく遭遇した。

なぜこんなに犬や猫がいるのかという不思議はあったものの、珍しいので撫でたりしていた。


ところが、最近(10年くらい前ぐらいからかもしれない)は、全くと言って良いほど野良の犬や猫を見なくなった。

ちょっとぐらいいても良さそうだが、ほんとに全く見ないと言って過言ではないほど。

衛生水準が向上したと考えるのか、処分されやすくなったと考えるのか、定かではない。





┗━━```☆....━━━━━━━━━━━━━━━```☆....━━━┛


今回も、メルマガ【本では読めない労務管理の「ミソ」】を
お読みいただき、ありがとうございます。

次回もお楽しみに。

メルマガ以外にも、たくさんのコンテンツをウェブサイトに掲載しております。

労務管理のヒント

http://www.growthwk.com/entry/2014/04/07/135618?utm_source=mailmagazine&utm_medium=mel&utm_campaign=mailmagazine_mel_HT_2

ニュース

http://www.growthwk.com/entry/2014/03/12/082406?utm_source=mailmagazine&utm_medium=mel&utm_campaign=mailmagazine_mel_HT_3


┏━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃ ┃本では読めない労務管理の"ミソ"山口社会保険労務士事務所 発行
┣━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

┃メルマガの配信先アドレスの変更は
http://www.growthwk.com/entry/2008/11/28/122853?utm_source=mailmagazine&utm_medium=mel&utm_campaign=mailmagazine_mel_HT_4

┃メルマガのバックナンバーはこちら
http://www.growthwk.com/entry/2008/07/07/132329?utm_source=mailmagazine&utm_medium=mel&utm_campaign=mailmagazine_mel_HT_5

┃メルマガの配信停止はこちらから
http://www.growthwk.com/entry/2008/06/18/104816?utm_source=mailmagazine&utm_medium=mel&utm_campaign=mailmagazine_mel_HT_6


┣*━*━*━*━*━*━*━*━*━*━*━*━*━*━*━*

┃労務管理のヒント
http://www.growthwk.com/entry/2014/04/07/135618?utm_source=mailmagazine&utm_medium=mel&utm_campaign=mailmagazine_mel_HT_7
┃仕事の現場で起こり得る労務の疑問を題材にしたコラムです。

┃ニュース
http://www.growthwk.com/entry/2014/03/12/082406?utm_source=mailmagazine&utm_medium=mel&utm_campaign=mailmagazine_mel_HT_8
┃時事ニュースから労務管理に関連するテーマをピックアップし、解説やコメントをしています。

┃メニューがないお店。就業規則が無い会社。
http://www.growthwk.com/entry/2007/11/01/161540?utm_source=mailmagazine&utm_medium=mel&utm_campaign=mailmagazine_mel_HT_9

┃山口社会保険労務士事務所 
http://www.growthwk.com?utm_source=mailmagazine&utm_medium=mel&utm_campaign=mailmagazine_mel_HT_10

┃ブログ
http://blog.ymsro.com/?utm_source=mailmagazine&utm_medium=mel&utm_campaign=mailmagazine_mel_HT_11

┃『残業管理のアメと罠』
┃毎日8時間の時間制限だと柔軟に勤務時間を配分できないので、
┃月曜日は6時間の勤務にする代わりに、土曜日を10時間勤務にして、
┃平均して8時間勤務というわけにはいかない。
┃しかし、仕事に合わせて、ある日は勤務時間を短く、
┃ある日は勤務時間を長くできれば、便利ですよね。
┃それを実現するにはどうしたらいいかについて書いています。
http://www.growthwk.com/entry/2012/05/22/162343?utm_source=mailmagazine&utm_medium=cm&utm_campaign=mailmagazine_mel_HT_12

┃電子タイムカード Clockperiod
┃始業や終業、時間外勤務や休日勤務の出勤時間を自動的に集計。
┃できれば勤怠集計の作業は随分とラクになるはず。Clockperiodは、
┃出退勤の時刻をタイムカード無しで記録できます。タイムカードや出勤簿で
┃勤務時間を管理している企業にオススメです。
https://www.clockperiod.com/Features?utm_source=mailmagazine&utm_medium=mel&utm_campaign=mailmagazine_mel_HT_13


┣*━*━*━*━*━*━*━*━*━*━*━*━*━*━*━*
┃Copyright(c) 社会保険労務士 山口正博事務所 All rights reserved

┃新規配信のご登録はこちらから
┃(このメールを転送するだけでこのメルマガを紹介できます)
http://www.growthwk.com/entry/2008/05/26/125405?utm_source=mailmagazine&utm_medium=mel&utm_campaign=mailmagazine_mel_HT_15

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

山口正博 社会保険労務士事務所
大阪府大東市灰塚6-3-24
E-mail : mail@ymsro.com
お問い合わせ

© 社会保険労務士 山口正博事務所