2010/1/4【社会が高齢者に役割を与える】




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私はまだ観たことがないものの、NHKで「龍馬伝」が放送されている。

坂本竜馬関連の話題が増えているので、司馬遼太郎氏の「竜馬がゆく」を読み始めた。

今まで坂本龍馬に関する本を読んだことは無かったので、新鮮だ。






■社会が高齢者に役割を与える◆◆◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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仕事は社会的な役割。
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■定年後はゆったりと生活?



会社では、定年退職する人に対して、「定年で退職した後はゆっくりと暮らしてください」と声をかける場面があるかもしれません。毎日毎日、定時に出勤してきて、就業はずれ込んで残業して、、、という勤務スタイルで働いてきたので、定年後はごゆっくりという気持ちでお別れを言っているのかもしれません。

確かに、定年後は年金で悠々と生活し、温泉に行ったり旅行に行ったりしたいと思っている人も少なくないでしょう。やっと解放されたと思ったりもするのでしょうね。


しかし、本当に解放されたと思えるのでしょうか。何も、今後は年金だけでは暮らせないというような暗い話を展開しようという意図ではありません。


のんびりと暮らすといっても、そう何年ものんびりと暮らせるものでしょうか。

定年後、1年程度ならば、旅行に行ったり温泉に行ったりして楽しむことができるのでしょうが、ずっと旅行ばかりしていると人は飽きを感じます。

他にも、「宝くじに当たったら仕事を辞めるぞ!」などと意気込んで宝くじを買う人もいるのですが、宝くじに当選して本当に仕事を辞めたらどうなるかまでは想定していないのでしょう。


仕事をせずにノンビリすることは、人によっては極楽のように思えるし、人によっては地獄にも思えるものなのです。







■仕事がなくなることは役割がなくなることと同じ。



私は、「仕事は社会における役割である」と考えています。

つまり、仕事をしているということは、社会において役割を担っているということなのです。

例えば、ミュージシャンを例に挙げると、音楽を作ったり、曲を歌ったりすることで周りの人に価値を与えているのですね。ここでの価値というと、感激とか感動とか、感性を涵養するといった価値でしょうか。ミュージシャンは人の感性に刺激を与えるという役割を担っているわけです。

他にも、板前さんだと、料理を作ってお客さんに食べてもらうことで、おいしいという感覚を価値として提供しているのですね。また、食べた人に満腹感を与えるという役割もあるのかもしれませんね。

要するに、仕事をするということは、社会に対して価値を提供しているということであり、かつ、社会において特定の役割を担っているということでもあります。

コンパクトに示せば、「仕事=社会での役割」であり、「仕事が無い=社会での役割がない」という図式になるのではないでしょうか。


「仕事をせずに生きるのは気楽そうだなぁ、、、」と仕事をしている間はそう思うはず。毎日、仕事仕事というのはイヤだと思っている人もいるのかもしれません。

しかし、定年退職や失業という形で、いったん仕事を無くすと、「ああ、仕事をしないで生きていきたいな」などと思ったりすることはなくなるはずです。仕事をせずに生活することがどれほど居心地が悪いものかを自ら体感するはず。

おそらく、表現しがたいほどの疎外感を感じるでしょう。なぜ疎外感を感じるかというと、仕事をしていないゆえに、社会的に役割を担っていないからだと私は思います。

例えるならば、クラス全員で舞台演劇をしているのに、自分だけが役割を与えられず、舞台袖でひっそりとしている状況ではないでしょうか。


仕事をせずに生きるのは辛いのですね。

「もう十分に働いたのだから、後はゆっくりくつろいでよ」と高齢者に言うのは失礼ではないかと私は思うのです。

「社会において、あなたの役割はもうないですよ」と言っているものと同じではないかと思うのですね。







■死ぬまで働くことは不幸とは限らない。



「あ~あ、暇で暇でしょうがない」とおっしゃる高齢者の方は少なくないです。

何かしたいと思うけれども、何をしたら良いか分からないという人がいるのですね。元気を余らせて、気持ちも鬱積している高齢者には私もよく会います。

仕事を辞めると、しばらくして痴ほうが始まるとか、アルツハイマーに罹患するという事例もあるのではないでしょうか。人間の脳は使えば使うほど発達しますが、使わないとドンドン退化しますからね。


経済界では、「女性や高齢者を活用しよう」という姿勢や掛け声は多いものの、実際の行動には移しにくいのかもしれません。

なんとか高齢者が死ぬまで(表現は悪いですが)働けるようにしてあげることはできないものかと思うこともあります。


厚生年金の在職老齢年金(働くと年金が減る仕組みのこと)のような制度は高齢者の仕事への意欲を削いでしまうものですから、なるべくなら無い方が望ましいでしょう。

高齢者を活用するシステムとして、シルバー人材センターがありますが、高齢者版のハローワークにすぎず、高齢者がいつまでも働ける仕組みを提供しているわけではないのですね。シルバー人材センターにも年齢制限があり、一定の年齢に達すると仕事を紹介してもらえないようです。

また、最低賃金法に規制された賃金では、どうしても高校生のような若い人を採用してしまうはずですから、高齢者が働く場所を作れません。


そこで、最低賃金規制を解除するのはどうでしょうか。最低賃金の規制は労働局の許可があれば適用を除外できるのですが、この除外範囲に70歳以上の人を含めるのはどうでしょうか。

70歳までならばシルバー人材センターでも仕事を得やすいのでしょうが、70歳を超えるとシルバー人材センター経由でも仕事を得ることが難しいとのことですので、この段階で最低賃金の適用を除外して低い時給でも働けるようにすれば、高齢者も仕事を続けることができるのではないかと思います。

高校生と同じ賃金ならば高校生が採用されてしまうが、高校生よりも低い賃金を設定できるとなれば流れも変わるだろうと思います。もちろん、際限なく賃金が下がるのは支障があるのでしょうから、下限で時給500円というように設定して運用すれば良いのではないかと思います。



高齢者に仕事を与えて、社会から必要とされている(役割を与えられている)という感覚を持ってもらいたいというのが狙いです。


社会における役割を奪わないのが長生きのポイントではないかと私は考えます。







┏━━━━━━━━━━☆★ 編集後記  ★☆━━━━━━━━━┓




twitterを使っていると、「~なう」と表現するユーザーがいる。

「お昼なう」、「移動なう」、「電車なう」、「山田といっしょなう」みたいな使い方。

なぜ「~なう」と表記するのだろうか。


「なう」とはnowのことだと思うが、あえて文末に「なう」を付けて表記する意図は何なのか。

なう、なう、なう、、、、。

「まさに今!」という臨場感を表現したいのだろうか。



「なうなう」と考えていると変な気分になるな。





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