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暇人は不健康 社会が高齢者に役割を与える

不健康

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■社会が高齢者に役割を与える◆◆◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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仕事は社会的な役割。
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定年後はゆったりと生活? 冗談じゃない

会社では、定年退職する人に対して、「定年で退職した後はゆっくりと暮らしてください」と声をかける場面があるかもしれません。毎日毎日、定時に出勤してきて、就業はずれ込んで残業して、、、という勤務スタイルで働いてきたので、定年後はごゆっくりという気持ちでお別れを言っているのかもしれません。

確かに、定年後は年金で悠々と生活し、温泉に行ったり旅行に行ったりしたいと思っている人も少なくないでしょう。やっと解放されたと思ったりもするのでしょうね。


しかし、本当に解放されたと思えるのでしょうか。何も、今後は年金だけでは暮らせないというような暗い話を展開しようという意図ではありません。


のんびりと暮らすといっても、そう何年ものんびりと暮らせるものでしょうか。

定年後、1年程度ならば、旅行に行ったり温泉に行ったりして楽しむことができるのでしょうが、ずっと旅行ばかりしていると人は飽きを感じます。

他にも、「宝くじに当たったら仕事を辞めるぞ!」などと意気込んで宝くじを買う人もいるのですが、宝くじに当選して本当に仕事を辞めたらどうなるかまでは想定していないのでしょう。


仕事をせずにノンビリすることは、人によっては極楽のように思えるし、人によっては地獄にも思えるものなのです。





仕事がなくなることは役割がなくなることと同じ

私は、「仕事は社会における役割である」と考えています。

つまり、仕事をしているということは、社会において役割を担っているということなのです。

例えば、ミュージシャンを例に挙げると、音楽を作ったり、曲を歌ったりすることで周りの人に価値を与えているのですね。ここでの価値というと、感激とか感動とか、感性を涵養するといった価値でしょうか。ミュージシャンは人の感性に刺激を与えるという役割を担っているわけです。

他にも、板前さんだと、料理を作ってお客さんに食べてもらうことで、おいしいという感覚を価値として提供しているのですね。また、食べた人に満腹感を与えるという役割もあるのかもしれませんね。

要するに、仕事をするということは、社会に対して価値を提供しているということであり、かつ、社会において特定の役割を担っているということでもあります。

コンパクトに示せば、「仕事=社会での役割」であり、「仕事が無い=社会での役割がない」という図式になるのではないでしょうか。


「仕事をせずに生きるのは気楽そうだなぁ、、、」と仕事をしている間はそう思うはず。毎日、仕事仕事というのはイヤだと思っている人もいるのかもしれません。

しかし、定年退職や失業という形で、いったん仕事を無くすと、「ああ、仕事をしないで生きていきたいな」などと思ったりすることはなくなるはずです。仕事をせずに生活することがどれほど居心地が悪いものかを自ら体感するはず。

おそらく、表現しがたいほどの疎外感を感じるでしょう。なぜ疎外感を感じるかというと、仕事をしていないゆえに、社会的に役割を担っていないからだと私は思います。

例えるならば、クラス全員で舞台演劇をしているのに、自分だけが役割を与えられず、舞台袖でひっそりとしている状況ではないでしょうか。


仕事をせずに生きるのは辛いのですね。

「もう十分に働いたのだから、後はゆっくりくつろいでよ」と高齢者に言うのは失礼ではないかと私は思うのです。

「社会において、あなたの役割はもうないですよ」と言っているものと同じではないかと思うのですね。






死ぬまで働けるのは幸せ

「あ~あ、暇で暇でしょうがない」とおっしゃる高齢者の方は少なくないです。

何かしたいと思うけれども、何をしたら良いか分からないという人がいるのですね。元気を余らせて、気持ちも鬱積している高齢者には私もよく会います。

仕事を辞めると、しばらくして痴ほうが始まるとか、アルツハイマーに罹患するという事例もあるのではないでしょうか。人間の脳は使えば使うほど発達しますが、使わないとドンドン退化しますからね。


経済界では、「女性や高齢者を活用しよう」という姿勢や掛け声は多いものの、実際の行動には移しにくいのかもしれません。

なんとか高齢者が死ぬまで(表現は悪いですが)働けるようにしてあげることはできないものかと思うこともあります。


厚生年金の在職老齢年金(働くと年金が減る仕組みのこと)のような制度は高齢者の仕事への意欲を削いでしまうものですから、なるべくなら無い方が望ましいでしょう。

高齢者を活用するシステムとして、シルバー人材センターがありますが、高齢者版のハローワークにすぎず、高齢者がいつまでも働ける仕組みを提供しているわけではないのですね。シルバー人材センターにも年齢制限があり、一定の年齢に達すると仕事を紹介してもらえないようです。

また、最低賃金法に規制された賃金では、どうしても高校生のような若い人を採用してしまうはずですから、高齢者が働く場所を作れません。


そこで、最低賃金規制を解除するのはどうでしょうか。最低賃金の規制は労働局の許可があれば適用を除外できるのですが、この除外範囲に70歳以上の人を含めるのはどうでしょうか。

70歳までならばシルバー人材センターでも仕事を得やすいのでしょうが、70歳を超えるとシルバー人材センター経由でも仕事を得ることが難しいとのことですので、この段階で最低賃金の適用を除外して低い時給でも働けるようにすれば、高齢者も仕事を続けることができるのではないかと思います。

高校生と同じ賃金ならば高校生が採用されてしまうが、高校生よりも低い賃金を設定できるとなれば流れも変わるだろうと思います。もちろん、際限なく賃金が下がるのは支障があるのでしょうから、下限で時給500円というように設定して運用すれば良いのではないかと思います。


高齢者に仕事を与えて、社会から必要とされている(役割を与えられている)という感覚を持ってもらいたいというのが狙いです。


社会における役割を奪わないのが長生きのポイントではないかと私は考えます。


もう給与計算は自動で済ませる時代なんですね。手計算では間違いのもとですし、手間もかかります。
給与の計算は、基本給だけじゃなくて、割増賃金や手当も計算していかなければいけないですし、雇用保険料や社会保険料も控除しなければいけません。複雑な計算を電卓だけで済ませるのは面倒ですし、計算ミスも起こりやすくなります。ですから、しかるべき給与計算ソフトを使うのが賢い判断でしょう。

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労務管理の問題を解決するコラム

職場の労務管理に関する興味深いニュース

【仕事のQ and A】

決まったことを決まった手順で処理するのは難しいものではありません。例えば、給与計算。毎月1回は給与が支給されるので、その計算作業も毎月ありますけれども、頭を悩ませるほどのものではありません。

他には、雇用保険や社会保険への加入手続きもちょくちょくと発生しますけれども、これも必要な書類を揃えて出すだけですから難しくない。

労務管理ではルーティンな業務があり、それらを処理するには特別な能力や知識は必要ありません。

しかし、時として、普段は遭遇しないような問題が起こります。例えば、休憩時間を1回ではなく何回かに分けて取るのはいいのかどうか。有給休暇を半日や時間単位で細かく分けて取ると便利なのかどうか。仕事着に着替える時間には給与は支払われるのかどうかなど。答えが1つに定まりにくい問題が労務管理では起こります。

  • Q:会社を休んだら、社会保険料は安くなる?
  • Q:伊達マスクを付けて仕事をするの?
  • Q:休む人が多くて勤務シフトに穴が開く。対処策は?
  • Q:休憩時間を分けて取ってもいいの?
  • Q:残業を許可制にすれば残業は減る?
  • Q:残業しないほど、残業代が増える?
  • Q:喫煙時間は休憩なの?
  • Q:代休や振替休日はいつまでに取ればいいの?

このような問題に対して、どのように対処するか。それについて書いたのが『仕事のハテナ 17のギモン』です。

 

仕事のハテナ 17のギモン

【1日8時間を超えて仕事をしたいならば】

毎日8時間の時間制限だと柔軟に勤務時間を配分できないので、月曜日は6時間の勤務にする代わりに、土曜日を10時間勤務にして、平均して8時間勤務というわけにはいかない。

しかし、仕事に合わせて、ある日は勤務時間を短く、ある日は勤務時間を長くできれば、便利ですよね。それを実現するにはどうしたらいいかについて書いています。

残業管理のアメと罠

 

残業管理のアメと罠

【合格率0.07%を通り抜けた大学生。】

私が社労士試験に合格したのは大学4年のときで、いわゆる「現役合格」です。けれども、3年の時に一度不合格になって、ヘコんだんです。「たかが社労士試験ごときにオチたのか」って。

どうすると不合格になるか。どんなテキストや問題集を使えばいいか。問題集の使い方。スマホをどうやって社労士試験対策に活用するか、などなど。学生の頃の視点で書いています。

社労士試験というと、社会人の受験者が多いですから、学生の人の経験談が少ないんですよね。だから、私の経験が学生の人に役立つんじゃないかと思います。

大学生が独学で社労士試験に合格する方法: 合格率0.07%の軌跡 Kindle版

 

合格率0.07%を通り抜けた大学生。

【学生から好かれる職場と学生から嫌われる職場】


高校生になれば、アルバイトをする機会があり、
過去、実際に経験した方、
もしくは、今まさに働いている学生の方もいるのでは。

中には、
「学生時代はアルバイトなんてしたことないよ」
という方もいらっしゃるかもしれません。

そういう稀な方は経験が無いでしょうけれども、
学生のアルバイトというのは、
何故か、不思議と、どういう理屈なのか分かりませんが、
雑というか、荒っぽいというか、
そういう手荒い扱いを受けるんです。

若いし、体力もあるし、
少々、手荒に扱っても大丈夫だろうという感覚なのでしょうか。

それ、気持ちとしては分かりますけれども、
法令上は、学生も他の従業員と(ほぼ)同じであって、
一定のルールの下で労務管理しないといけないのです。

もちろん、
18歳未満は夜22時以降は働けないとか、
8時間を超えて働けないとか、
そういう学生ならではの制約は一部ありますけれども、
それ以外のところは他の従業員と同じ。

週3日出勤で契約したはずなのに、
実際は週5日出勤になっている。

休憩時間無しで働いている。

採用時に、1日5時間働くと決めたのに、
実際は1日3時間程度しか勤務させてもらえない。

「学生には有給休暇が無い」と言われた。

テスト休みを取って時給を減らされた。

など、
やってはいけない労務管理がなされてしまっている
という実情もあるようです。

何をやってはいけないかを知らないまま、
間違った対応をしてしまうこともあるでしょう。

(知らないからといって許されるものではありませんけれども)

このような労務管理をすると、学生から好感を持たれ、
辞めていく人が減るのではないか。

一方で、
「これをやってしまってはオシマイよ」
な感じの労務管理だと、
ザルで水をすくうように人が辞めていく。

学生から好まれる職場と嫌われる職場。

その境目はどこにあるのかについて書いたのが
『学校では教えてもらえない学生の働き方と雇い方 - 35の仕事のルール』
です。

 

「学生が好む職場」と「学生が嫌う職場」 その違いは何なのか。

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