book350(「休業の予告」はいらない)






■休業の予告??



労働基準法では、解雇をするときには、1ヶ月前に解雇予告するか1ヶ月分の解雇手当を用意する必要があるという点はよく知られているはず。

ところが、解雇ではなく休業するときにも予告や手当が必要だと思っている方もいらっしゃいます。

つまり、休業を始める日の1ヶ月前に「休業予告」をする必要があるとか、また休業予告をしないならば休業を始める日の1ヶ月前に「休業手当(!?)」を支払う必要があるのではと思っているようです。


何だかマトモなことを考えているか、頭が混乱しているのか分からなくなりますね。


解雇だけでなく休業を実施するときにも予告や手当は必要なのでしょうか。それとも、必要は無いのでしょうか。







■解雇と休業は違う。



結論を先に言えば、休業を実施するときは予告や手当(なお、休業中の休業手当は必要)は必要ありません。

解雇には解雇予告や解雇手当があるのは確かですが、休業には解雇のようなルールはありません。

「休業の1ヶ月前に休業手当を」などと言ってしまうと、本来の休業手当とゴチャゴチャになりますよね。名称が同じですから。こりゃ大混乱です。

ゆえに、休業を実施するときには、1ヶ月前に予告するとか1ヶ月分の手当を支給する必要はないのですね。ただし、1ヶ月前の予告休業手当は必要ないのですが、休業中は手当が必要です。この点は誤解しないように。


ただ、実際に休業すると決めたときは、いきなり休業を発表すると社員さんが動揺するでしょうから、事前に説明会を開く会社もあります。「明後日から休業するから」といきなり発表すると社員さんは困りますから。


法的には休業の予告は必要ないものの、現場では予告に相当するフォローを実施している会社もあるのですね。なお、休業を実施するときは、事前の説明会を必ず実施することを私はオススメします。休業には少し地均しが必要です。




山口正博 社会保険労務士事務所
大阪府大東市灰塚6-3-24
E-mail : mail@ymsro.com
お問い合わせ

© 社会保険労務士 山口正博事務所