労務管理のツボをギュッと押す方法を考えます

会社で起こる労務管理に関する悩みやトラブルを解決する方法を考えます。

基準は曖昧 不利益変更になるかならないかの判定

不明瞭

 

「変更=不利益」とは限らない


就業規則を変更するのは不利益変更、給与規定を変更するのは不利益変更、退職金規定を変更するのは不利益変更、、、などなど。

会社で、何らかのルールを変えようとすると、不利益変更と言われてしまいがちですよね。


ただ、不利益かどうかの判断というのは意外と難しかったりします。

確実に不利益だと判断できるような変更もあるのでしょうが、中には、不利益っぽいけれども微妙だな、と思えるような場面にも遭遇します。


「変更=不利益」ではないことは確かですが、判断基準に迷うのですね。



不利益になる"可能性"程度ならば、不利益変更にならないこともある。


私は、

確実に不利益になるような変更だと、不利益変更。
不利益になるかどうかは分からないような変更だと、不利益変更ではない。

と判断しています。


例えば、基本給を減らす、手当を廃止する、休日を減らすためのルール変更ならば、これは不利益変更です。

つまり、必ず不利益になることが確実ならば、不利益変更と判断しているわけですね。


一方、不利益になるかならないか分からない、不利益になるかもしれないが利益になるかもしれないというルール変更ならば、不利益変更と判断しないようにしています(ただ、「必ず」というわけではない)。


例えば、

雇用契約を更新する際に、雇用期間の定めがない契約から、定めのない契約への変更。
固定給と成果給の割合を変更するとか。
手当の計算方法を変えるとか。

これらの場合だと、不利益変更にならないこともあるのですね。

つまり、不利益になる可能性があるかもしれないが、不利益にらない可能性も同時にあると、不利益変更にならないと判断することもあるのです。

結果が不確定だと、一概に不利益だとは言えないのですね。


ただ、上記に挙げた内容であっても、必ず不利益にならないとは断言できません。

判断する人(裁判官)によっては、不利益だと判断する人もいるかもしれませんね。


「不利益になるかどうかは不確定である」という点を強調すれば、不利益と判断されにくくなるでしょうし、「不利益になる確率が高い」という点を強調すれば、不利益と判断されるかもしれません。


このように最終結果までは確定できていませんが、「不利益になることが確実かそうではないか」という点は、不利益変更かどうかを判断する際には使えるポイントではあります。

山口正博 社会保険労務士事務所
大阪府大東市灰塚6-3-24
E-mail : mail@ymsro.com
お問い合わせ

© 社会保険労務士 山口正博事務所