book246(インフルエンザを特別扱いするな)





■インフルエンザだから休業補償が必要、、、なわけではない。


インフルエンザが流行していますね。

今年の始めごろはマスクを付けている人が多かったですが、今ではマスクを付けている人は少なくなりました。今こそ付けるべきなのでしょうが、意外と皆さん平和な感じです。

ただ、実際にインフルエンザに感染すると、平和な感じで過ごすわけにもいかないでしょう。


会社も、新型のインフルエンザだから、労務管理で何か特別なフォローをしなければいけないと思ってしまうようです。

インフルエンザに感染した人が出たら、出勤停止にしなければいけない、特別の休暇を与えなければいけない、休業補償をしなければいけない、、、。


今まで経験の無いことですから、いろいろと特別な対応が必要だと思うのでしょうね。






■インフルエンザは風邪と同じ。


ただ、今回のインフルエンザは新型とはいえ、煎じ詰めれば風邪と同じですよね。

ならば、インフルエンザと言えども風邪と同じように対応しても良さそうです。


「要は風邪なのに、なぜこれほど騒ぐのか、、、」と感じている人も少なくないのではないでしょうか。こう感じる人の方がまともだと思います。

新型インフルエンザだからといって、何かしなければと思うと混乱してしまいますから、風邪と同じように対応すれば良いわけです。


例えば、本人が感染して、会社が「インフルエンザなのだから休みなさい」と指示したとすると、これは通常の病欠です(休業ではない)。

インフルエンザに罹患しているのですから、働くのは難しいはずですので、風邪と同様の病気欠勤です。

確かに、「休むことを指示しているから休業では?」と思えますが、通常の風邪の場合でも同じように指示するはずです。しんどそうな人を見れば、その人に「休みなさい」と言うのは普通のことですよね。

会社が指示したから直ちに休業になる、というわけではないのですね。

また、インフルエンザだから休業というわけでもないです。



しかし、家族がインフルエンザに感染しており、社員さん本人は感染していない状況で、「家族がインフルエンザなのだから、あなたも休みなさい」と会社が指示したとすると、これは休業です。働けるのに働かせず、会社の判断で休ませているので休業ですよね。

本人に非は無く、会社が予防的に休ませているのですから、休業の補償が必要になるのです。出勤してもらうことはできるのに、あえて出勤させていないのですからね。


何か特別なことをしなければいけないと思うのは、インフルエンザを特別なものとして扱い過ぎているのが原因ではないでしょうか。


普通の風邪に比べればインフルエンザの感染力は高いのでしょうが、労務管理ではあえて特別扱いするほどではないのではないでしょうか。



   

山口正博 社会保険労務士事務所
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