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年次有給休暇を使って辞めたい 退職日がいつなのかを決める

退職

 

退職のはいつの時点で成立するのか。


一般に、会社に入社してから、会社から退職するまでが在籍期間ですね。

ただ、入社の時点というのはハッキリとしていることが多いですが、退職となると、いつの時点で退職なのかが曖昧だったりします。

つまり、「辞めます」と言った時点で即時に退職なのか、引き継ぎが完了した時点で退職なのか、退職手続きが完了した時点で退職なのか、退職届を出した時点で退職なのか、バラツキがありますよね。


退職するというイベントはあるものの、いつの時点で発生しているかというのは、あまり気にかけられていないのではないでしょうか。


辞める際に有給休暇を全部消化したいという要望。


在籍中は休暇が取得できる環境ではなかったので、退職を機に全ての休暇を使い切って退職したいと考える方は少なくないです。

確かに、在職中は色々な理由で休暇を利用できなかったので、退職するまでに休暇は全部まとめて消化してしまいたいと考えるのは普通の感覚です。

ただ、休暇を取得できるのは在籍中のみですから、"正式に"退職手続きをしてしまうと、休暇を取得することはできなくなります。

ところで、「正式に退職した」というのはどうやって判断するのでしょう。

退職届を提出した時点でしょうか、退職しますと意思表示した時点でしょうか、最終出勤日の時点でしょうか、それとも、退職手続きの書類を書いて手続きを終えた時点でしょうか、、、思いのほかハッキリと答えにくいのではないでしょうか。



もし、退職の時点で休暇を消化しようと考えると、在籍したまま休暇だけを単独で消化する必要があるでしょうから、最終出勤日の時点で退職とされると、休暇を消化できずに退職してしまいます。

つまり、休暇が取得できない職場だと、最終出勤日から正式に退職するまでに消化するしかないのですから、最終出勤日を退職日とされると困るわけです。

それゆえ、最終出勤日を退職日とすることで、会社が休暇のデフォルトを狙う可能性もあります。

在籍中は休暇が使えない、さらに、退職日は最終出勤日となると、休暇を取得する余地が先にも後にもなくなるのですね。

こうなると、会社と社員さんの間でトラブルになります。


ゆえに、退職の時点というのはキチンと決めておく必要があるのですね。

最終出勤日ではなく、「引き継ぎを完了して、退職手続き書類(日付も入れる)を作成した時点」で退職というのが良いのではないかと思います。

山口正博 社会保険労務士事務所
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