book238(台風で休みになったり時間短縮になったり、それは欠勤か休業か)



■台風が来た、、、欠勤か休業か。


9月は台風の季節ですね。

台風がやって来ると、交通機関が不通になったり、遅延したりしますので、働く人に影響ががあります。


そこで、もし、台風を理由に、会社を休みにしたり、時間短縮して終業すると、それは欠勤(了承された欠勤とも言える)になるのか、それとも休業になるのか、判断が分かれますよね。

つまり、台風だから社員さんが労務不能になる(身体的に、もしくは、精神的に)わけではないので、休業の可能性と欠勤の可能性の2つがあるわけです。


例えば、野外の現場で働く建設業で、「台風が来ていて、仕事にならないから、今日は休みです」と会社が社員さんに指示すると、これは欠勤でしょうか、それとも、休業でしょうか。


ただ、台風が理由で会社が休みになったり、時間短縮することは少ないのかもしれませんが、ないことではないですので、検討する意味はありそうです。

ちなみに、休業は、1日単位に限定されるものではなく、半日単位もしくは時間単位の休業も有り得ます。





■台風は使用者の責任ではない。


今現在では、人間が意図的に台風を呼び寄せることはできません(今後も多分できないはず)から、台風が理由で仕事を休みにしたり、勤務時間を短縮したりしても、使用者(会社)の責任にはなりません。

となると、使用者の責任を要求する休業手当制度の条件を満たしませんので、休業ではなく「了承された欠勤」もしくは「了承された時間短縮」として扱うわけ ですね(了承されているので、人事評価に影響しないようになっている。特殊ですが、通常の欠勤とは違いがあるようです)。



台風以外にも、例えば、店舗改装のために、一時的に店を休業するときも、使用者の責任にはなりません。

旧店舗を新しい店舗に改装する間、社員さんは休みになるとか。
店舗を新しい場所に移転するので、その間は社員さんは休みになるとか。
新店舗を立ち上げるので、その店舗で働く予定の社員さんは、営業を開始するまでは休みですとか。

このような状況を経験した方もいらっしゃるのではないでしょうか。

これらは正当な作業所の閉鎖ですから、使用者の責任には該当せず、休業にはならないのですね。


なお、労働契約法では、休業手当が支給される場面というのは、現場の状況に合わせて判断するものですから、上記以外の理由でも休業になることが有り得ます。

 

山口正博 社会保険労務士事務所
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