book237(二重に休暇の時季を変更することはできない)




■変更した休暇をさらに変更することはできるのですか?


ご存知のように、有給休暇に対して会社には時季変更権があります。

希望の休暇日には都合がつかないので、別の日に休暇日を変えて欲しいというのが時季変更権ですよね。


では、変更した休暇日を、さらに時季変更権を利用して変更することはできるでしょうか。

例えば、9月14日に休暇の希望を出したところ、会社からの時季変更により、9月18日に休暇日が変わったします。

そこでさらに、9月18日の休暇に対して時季変更権を行使して、9月25日に休暇日を変更するのはどうなのかというのが本題です。


二重に休暇の時季を変更できるのか、それともできないのか。

どちらでしょうか。





■時期変更権を牽制する。


結論を言うと、二重の時季変更はできません。

変更後にもう一度変更できるとなると、際限のない変更権の行使になってしまうかもしれませんので、1度だけの変更しかできないわけです。


また、労働基準法では、時季変更権は制約の無い権利(いつでも使えるという状態です)になっていますので、時季の再変更まで認めるのは過剰な取り扱いなのでしょうね。


社員さんとしては、もし休暇の時季を会社から変更されたときは、「変更された日にちを特定する」のがコツです。

つまり、1度変更された休暇はもう変更できませんから、変更時に休暇の日にちを特定すれば休暇が確定しますよね。

要するに、変動する要素を消しておくわけです。


ゆえに、単に時季を変更させるのではなく、どの日に変更するのかを特定しておくのをお忘れなく。

もし単に時季変更だけをさせると、ズルズルと後ずれして、休暇日の「変更」ではなく、休暇の「取り消し」になってしまうかもしれませんからね。

 

山口正博 社会保険労務士事務所
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