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年次有給休暇の時効を延長するのは良いが、その動機は何か

有給休暇

 

有給休暇の時効は延長できるが、、、。


ご存知のように、有給休暇の時効は「2年」と設定されています。

ただ、この時効というのは、短縮はできないが、延長はできるのですね。


短縮してしまうと、休暇を使う側(社員)が不利になりますので、労働基準法のラインを下回るためダメとなります。

しかし、延長すると、休暇を使う側が有利になりますので、労働基準法のラインを上回りOKとなります。

つまり、時効の援用権者(会社)が自ら時効期間を延長して、自らを不利にするのは構わないということです。


そのため、有給休暇の時効を2年を超える期間に設定することが可能になるのですが、「延長するからには何らかの理由がある」と思ってしまいますよね。



なぜ時効を延長するのかを知りたい。


単に、「有給休暇が時効で消滅しないように、時効を延長した」というと、まともな理由に思えてしまいます。

しかし、もし、「時効を延長すれば、休暇を利用する時期も後にズラすことができる」という動機があるとすると、必ずしも時効の延長は受け入れられるものではなくなりますよね。

つまり、休暇を使いにくくするために、有給休暇の時効を延長することもできてしまうわけです。形式的には良いことであっても、実質的には良くないのかもしれません。

となると、有給休暇の時効延長には、良い動機と良くない動機が入れ混ざることがあり得るのですね。

もし、会社が有給休暇の時効を延長すると決めたとすると、その動機が何なのかを知らないと、予想とは違う効果を発揮するかもしれません。

 

山口正博 社会保険労務士事務所
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