労務管理のツボをギュッと押す方法を考えます

会社で起こる労務管理に関する悩みやトラブルを解決する方法を考えます。

2009/7/22【休日出勤と代休を組み合わせると、、】




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■■┃  本では読めない労務管理の「ミソ」
□□┃  山口社会保険労務士事務所
┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━ (2009/7/22号 no.108)━


こんにちは。山口社会保険労務士事務所の山口正博です。



このレポートは、定期的に、コラム形式で、
労務管理に役立つ内容を配信するレポートです。

興味本位で読むのもよし。

つまみ食い感覚で読むのもよし、です。

どうぞ、自由にご活用下さい。


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今日のTOPIC
1: 休日出勤と代休を組み合わせると、、
>>>取り扱いを変えると、結論も変わる。

2: 編集後記

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■■  休日出勤と代休を組み合わせると、、
■■  取り扱いを変えると、結論も変わる。
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■休日勤務の時間外は時間外になるのか、ならないのか。



例えば、

月:8時間。
火:8時間。
水:8時間。
木:8時間。
金:8時間。
土:休み。
日:出勤で10時間勤務(法定休日に勤務したと仮定。休日は代休
して、翌日の月曜日に休むとする)。


、という勤務スケジュールの週があったとします(日曜日は「代休
処理」をするのであって、「振替」ではないものとします)。


では、このときの時間外勤務の時間数は何時間になるのでしょうか。



月曜から金曜までだと、40時間で収束しているのですが、日曜日
の10時間を加えると、週50時間になりますよね。


では、この場合、時間外の勤務時間数は10時間になるのでしょうか。

それとも、それ以外の時間数になるのでしょうか。



ちなみに、法定休日である日曜日の出勤では、勤務時間は10時間
となっているのですが、8時間を超えた2時間分は時間外の勤務に
なりません。

なぜならば、「休日出勤の日には、時間外の勤務はない」と考える
のがルールだからです(休日の割増手当があるので、追加で時間外
の手当までは要らないという理由のようです)。



話を戻すと、普通に考えれば、実際に勤務したのは週50時間です
から、40時間を超えた10時間が時間外になるはずです。

しかし、休日勤務の2時間は、時間外の計算から除外すべきとも
考えれますよね。


となると、週50時間と考えるのではなく、週48時間と考えるのが
正しいと思えます。


50時間か、それとも48時間か。

どちらでしょうか。








■1日単位と1週間単位で時間外の取り扱いが変わってしまう。


日曜日の出勤だけを考えると、たとえ8時間を超えて勤務しても、
時間外の手当は必要ないわけです。

つまり、休日出勤したその1日だけを考えると、時間外勤務はない
と判断できます。


一方で、1週間という単位で考えると、実質の勤務時間は50時間に
なりますので、10時間分を時間外と判断すべきとも思えます。
それゆえ、休日に8時間を超えた部分(10-8=2時間)も時間外
として計算に含むという判断になってしまいます。


しかし、1日単位と1週間単位で判断が変わってしまうのは
いけませんよね。

期間が変わっても結論が同じでないと不都合です。


それゆえ、休日勤務で8時間を超えても、1週間単位で時間外の計算
をするときには、10時間であれ、12時間であれ、8時間として計算
しておく必要があるわけです。


ちなみに、休日勤務の8時間までの時間を、1週間集計での時間外と
して計算するのは正しいです。

つまり、月~金までで40時間であり、その上にさらに日曜日の
8時間を乗せて、1週間の勤務時間は48時間として扱うわけです。

そして、時間外の時間は8時間として計算します。


しかし、48時間ではなく50時間にすると不正確なわけです。







■振替休日にすれば、今回の問題は起こらない。


今回の問題は、週40時間のところに代休で休日出勤した場合に
生じるものです。

それゆえ、代休ではなく、振替休日にすれば、日曜日は休日出勤に
なりませんので、平日と同じように扱うことが可能です。

つまり、月~金で40時間、日曜日に10時間で、そのまま足し算で
50時間にして時間外の計算をすれば良いのです。


代休だと、日曜日は休日出勤なのですから、8時間を超えた時間
を、時間外の計算から外さなければいけなくなりますので、面倒
なのです。


ただ、週1日の休みすら取れない職場は少ないでしょうから、
今回のような処理は発生しにくいかもしれませんね。



もちろん、事務の取り扱いを簡単にするために、休日の時間外を
時間外勤務として扱い、手当も支給するとしても構いません。

つまり、先ほどの例だと、48時間として扱うのではなく、50時間
として扱ってしまう(休日に8時間を超えた部分も計算に含める
のも差し支えないということです。


これは会社の任意で行なってください。









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>>編集後記


便利になれば、時間に余裕ができる、、、と思っていた。


生活が便利になれば、人はどんどん楽になる。

そんなことが言われていたこともありますし、今でも言われる
ことがあります。


しかし、実際は、便利になればなるほど、忙しかったりします。


・新幹線の速度が上がれば、もっと仕事が増やせる。
・ネットがあれば、世界の時差を超えて、24時間仕事を続けられる。
・ケータイがあれば、営業社員を管理できる。


こういうのは何とも嬉しくない便利さです。


便利になっているのに、なぜか人間は疲れていたりします。

変ですよね。


「余裕ができたら、もっともっと、、、。便利になったら、もっと
もっと、、、」と考えてしまうのが人間なのかもしれません。




今回も、定期レポート【本では読めない労務管理の「ミソ」】を
お読みいただき、ありがとうございます。

次回もお楽しみに。

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