労務管理のツボをギュッと押す方法を考えます

会社で起こる労務管理に関する悩みやトラブルを解決する方法を考えます。

book197(他の会社での勤務時間を、自社では通算しない)






■他の会社での勤務時間も考慮するのですか?


ある会社で、パートタイムで勤務する社員さんがいるとして、その会社では週5日勤務で、1日あたり5時間勤務しているとします(こちらが本業と仮定します)。

さらに、その会社とは別に、別会社で週5日勤務で1日4時間働いているとします。

なお、上記2社での勤務は、月曜日~金曜日で重なっているとします。


このとき、他の会社と自社の勤務時間を合算すると、8時間を超えていますので、「時間外の勤務になるのかな?」と本業側の会社が思ってしまうことがあるようです。

つまり、他の会社でも1日4時間働いているから、何らかのフォローが必要なのではないかと思うようですね。


確かに、2社の勤務時間を通算すれば、8時間を超えますから、計算上は時間外の勤務をしていると判断できます。


しかし、他社で働いた時間を、自社で考慮する必要はあるのでしょうか。

時間外勤務というのは、あくまで自社での勤務時間だけが算定対象になるのであって、他社の勤務時間を算定に含める必要は無いのではないかとも思えます。





■他社との通算で1日8時間を超えても、会社が考慮することではない。


結論を言えば、たとえ他社と自社で勤務時間を通算して、1日8時間を超えたとしても、時間外として扱う必要はありません。

なぜならば、時間外勤務時間の算定は、自社内だけで行うものであって、他社での勤務時間を含めて行うものではないからです。


ただし、年収103万円や130万円のラインに関しては通算されるので注意が必要です。

源泉徴収のデーターは会社ごとに収集されて税務署に送られますから、2社にまたがって働いていても、2つのデーターを通算しますので、税金の取り扱いは分散できません。


「勤務時間は通算されないが、税金の取り扱いは通算される」のがポイントですね。

 

山口正博 社会保険労務士事務所
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