book196(有給休暇の基準日を複数設定する)








■個別ではなく一斉に。


中途採用が多い会社だと、有給休暇を付与するタイミングに苦労しているのではないでしょうか。

入社日が個々に違うから、休暇の取り扱いも個々に異なるので、会社の事務を担当していると「何とかならないか、、、」と思うようです。

そんなとき、休暇の一斉付与という手段を用いることもあります。


つまり、休暇を付与する基準日を定時期にして、事務作業を軽減しようという試みですね。

ちなみに、基準日というのは、「有給休暇を付与する日」を意味します。







■基準日は年1回でなくてもよい。


ただ、年1回だけの基準日だと、どうしても多め多めに有給休暇を付与しなければいけなくなりますよね。


6ヶ月で10日。
1年6ヶ月で11日。
・・・

というのが休暇日数のラインですから、このラインを下回らないように休暇を設定しなければいけませんので、年1回の基準日だけだと、一定期間に達する前に休暇を付与しなければいけなくなるわけです。


例えば、基準日を4月1日の年1回だけと設定している会社で、2月1日に中途入社した社員さんがいるとすると、4月1日の段階で10日の有給休暇を付与し なければいけないくなるのです(2ヶ月しか勤務していませんが)。なぜならば、次年度の4月まで待ってしまうと、6ヶ月を超えてしまうので、先んじて休暇 を設定しておかないといけないわけです。


そのようなときは、基準日を年2回とか、もしくは3回や4回に分けて設けておく方法が利用されます。


つまり、4月1日、7月1日、10月1日、1月1日として年4回の基準日があれば、2月1日入社の社員さんは7月1日に10日の休暇が設定されます(これでも1ヶ月早いですが、先ほどの例よりも良いのではないでしょうか)。


ただし、基準日は少なければ少ないほど事務が楽になりますし、反対に、基準日が多くなると事務に負荷がかかります(毎月、基準日を設けるのが最も負担です。ただ、毎月付与するのが実態に合っていますので、最も良い手続きです)。


どの手段も一長一短ですね。

どれを選択するかは会社次第です。



 

山口正博 社会保険労務士事務所
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