book193(1日→半日、半日→1日、これは時季変更ではない)






■休暇の取得方法は時季ではない。

有給休暇に対しては時季変更権があることは、多くの方がご存知かと思います。

どうしてもその時季に休暇を取得すると仕事上困るという場面で時季変更権は使用されます。


では、半日単位の有給休暇を1日単位に変更するのは時季変更権で可能でしょうか。

また、1日単位の有給休暇を半日単位に時期変更するのは可能でしょうか。

他にも、時間単位を1日単位にしたり、半日を時間単位に変えたりすることは時季変更権を使えば可能になるのでしょうか。


時季変更権は、休暇の日程だけでなく休暇の使用方法まで変更することができるのかどうかが今回のポイントです。







■時季変更とは日程変更のこと。


結論から言えば、時季変更権によって休暇の使用方法を変えることはできません。

時季変更権の「時季」とは、「季節。特に、1年のうち、そのことが盛んに行われたり、そのことに最もふさわしかったりする時期」(大辞泉より)という意味です。

それゆえ、時季変更権によって変更できるのは、「休暇の日程」であって、「休暇の使用方法」までは含みません。

時季変更権については労働基準法では詳しく書いていませんから、時として拡大解釈されてしまうのですね。

ただ、詳しく書かれていないからといって、休暇の使用方法まで時季変更の対象にするのは行き過ぎです。



ゆえに、半日単位の有給休暇を1日単位に変更するのは時季変更権では不可能です。

また、他の例でも、変更はできません。

 

山口正博 社会保険労務士事務所
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