book191(決まった日以外に勤務したら時間外ですか?)





■指定日以外は時間外勤務と考えるのか。


月、火、水、木の週4日で勤務するパートタイム社員さんがいる(月~木の週4日で契約を締結していると仮定。また、1日あたりの勤務時間は6時間とする)として、この社員さんが急遽として(あくまで臨時であり、今後も金曜日に働くというわけではない)金曜日も勤務することになったとき、時間外の勤務になるのでしょうか。


つまり、月~木が勤務日なのだから、それ以外の日に働くと時間外の勤務になるのではないかということです。


確かに、金曜日に働くのは「契約外の勤務」ですが、「時間外の勤務」とまで言えるのでしょうか。


会社の事務を担当していると、「決まった曜日以外に社員さんが働くと、何らかのフォローが必要なのでは?」と思う方もいらっしゃるようです。

確かに、予定外の勤務に対してフォローが必要だと思うのは自然なことですから、金曜日を時間外の勤務として扱い、割増手当が必要なのではないかと考えるのも不自然ではありません。


しかし、「予定外の勤務=時間外の勤務」と考えてしまうのは正確なのでしょうか。








■時間外と判断するには条件がある。


時間外の勤務を判断するときは、「1日8時間、1週40時間(例外44時間)」という原則が鉄則です。

この原則を把握しているだけでも、大きく間違えることはなくなります。


先ほどの例にあてはめてみると、月~木で週4日ですから、勤務時間は合計で6時間×4日として1週24時間です。

そこに追加で、金曜日の勤務時間が加算されますので、総計で1週30時間の勤務時間です。


となると、1週40時間を超えていませんから、金曜日の勤務は時間外の勤務にはならないのですね。



ゆえに、時間外の勤務を把握するときは、「契約外の勤務=時間外の勤務」ではなく、契約外の勤務かどうかにかかわらず、「1日8時間、1週40時間(例外44時間)を超えて勤務しているかどうか」で判断するのが適正です。

 

山口正博 社会保険労務士事務所
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