book180(休日を振替えて、週40時間を超えてしまった)






■振替えた勤務時間はどこに行く?


例えば、週5日の勤務で、1日8時間の勤務時間で働いている人がいるとします。

また、休日は土曜日と日曜日の2日で、法定休日は日曜日に決まっているとします。


そこで、日曜日に休日出勤(8時間の勤務)し、休みを来週の月曜日と振替えたとします。

この場合、週6日の勤務になり、週48時間の勤務時間になりますよね。


では、40時間を超えた部分の勤務時間は、時間外勤務になるのでしょうか。



「休日を振替えたのだから、勤務時間も振替えたと考えるので、週5日だから40時間以内に収まっている」と考えるのか、

それとも、


「いやいや、実際に働いたのが週6日だから、これだと週40時間を超えているので、8時間分は時間外の勤務として扱う」と考えるのか。


どちらでしょうか。



つまり、休日振替の仕組みを勤務時間まで広げて適用するのか、それとも、実際に勤務した時間を基準に判断するのか、ということです。








■1週間で実際に勤務した時間が基準。


結論を言えば、後者が正しいです。


実務では、実際に働いた時間を基準に時間外の勤務を判断しますので、「実際に」週6日の48時間勤務になっているならば、40時間を超えた8時間は時間外の勤務です。


確かに、休日を振り替えたのだから、勤務時間も同様に振替の効果を及ぼすという処理は、それなりに筋の通った考え方です。


最初に書いた例だと、来週の月曜日には振替えられた休日を取得できるのだから、今週と来週の勤務時間を通算すれば平均で40時間になるので、勤務時間も振替えるというのは妥当だとも思えます。


しかし、「1週間で実際に勤務した時間」が40時間を超えると、時間外勤務になってしまうのが法律ですから、休日を振り替えたとしても、勤務時間まで振替えることはできないんですね。



ちなみに、1ヶ月単位の変形労働時間制度を組み合わせれば、勤務時間の振替に対応できそうですが、事前に(1ヶ月の予定を立てる段階)休日の振替を予測するのは難しいでしょうから、変形労働時間制度も使えないかもしれません。


 

山口正博 社会保険労務士事務所
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