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転籍を拒否すれば退職?

転籍拒否



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今日のTOPIC
1: 転籍してください
  拒否すれば退職?
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■  転籍してください
■■ 拒否すれば退職?
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■立場逆転。


内定を決めるときには、学生や応募者の立場が
強くなることがあります。
最近では、その傾向がやや強いでしょう。

ですが、転籍となると、社員さんはすでに入社
されているので、会社の方針に反対しにくいもの。

会社に自分の首根っこを掴まれているような感じ
です。


転籍の話の際には、「転籍するか、退職するか
のどちらかだ!」と迫られることも。


現状維持(今のまま仕事を続ける)の選択肢がない
という厳しさなのですが、何とかならないものか。




■日本の留学生を転籍に?


たまにですが(他にもあるのかもしれませんが)、
外国人留学生を新卒で入社させて、半年ほどした
ところで、転籍させるということがあるようです。


例えば、日本にいるインド人留学生が日本の大学
を卒業し、新卒で会社に就職するとする。

そして、暫くは日本で働いた後、半年程度した頃に、
その人をインドの支社に転籍させるというもの。


転籍となると、日本での雇用は終了ですから、
インドで再度、雇用契約を結ぶことになります。

現地採用になりますから、雇用条件も変わる
でしょうね。


もしかすると、転籍させることを前提に採用した
(本人に事前には伝えず)のではないのか、、、
とも思えるのですが、、、邪推でしょうか。

私は確信じみたものを持っているのですが。




■断ることは可能だが、、、


会社から転籍のオファーがあったとしても、断る
ことは構わないんです。

転籍のオファーには、いわゆる法的な義務は
ありません。

就業規則に転籍について書いてあったとしても、
拒否はできます。「一応」は、、、

転籍には、本人の同意が必要ですから。



ただ、法的に断れるからといって、現実に断れるかというと、、、

断れませんよね(悲)。

まさに、法律と現場の違いですね。



「転籍か退職か、どちらか」という二者択一を
迫るとなると、社員さんにとっては、そうとう
強圧的な感があります。

内定の時とは打って変わって、会社の立場が上
になってしまうのです。

「どの会社にしようかなぁ~」なんて言っていた
のも遠い昔です。

落差がありすぎな選択ですよね。



せめて、現職のまま在籍するという選択肢を設けて
おく、というのがあってもよいのかなぁ、と
思います。


また、転籍での想定外の扱いは、社員間の会社へ
のイメージが悪くなります。

口コミなどで広がることもあるでしょう。




■転籍の時の扱いを事前に知らせておく。


ボチボチと転籍の話はあるようですが、
転籍についてまで就業規則に詳しく書いている
会社は少ないはずです。

書いていたとしても、転籍の可能性程度でしょう。
「会社の判断により、転籍を命じる時がある」と
いうような内容でしょうか。



これだけだと、社員さんが転籍を拒否した時に
対応しにくいでしょうから、

「、、、、、なお、転籍を拒否した時は、現職
まま在籍するものとする」、という文言も加えて
おくと良いかもしれません。


特に、断ったときの扱いを書いておくと、社員さん
も安心です。

事前にアナウンスしておく、ということです。

 
 

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労務管理の問題を解決するコラム

職場の労務管理に関する興味深いニュース

【仕事のQ and A】

決まったことを決まった手順で処理するのは難しいものではありません。例えば、給与計算。毎月1回は給与が支給されるので、その計算作業も毎月ありますけれども、頭を悩ませるほどのものではありません。

他には、雇用保険や社会保険への加入手続きもちょくちょくと発生しますけれども、これも必要な書類を揃えて出すだけですから難しくない。

労務管理ではルーティンな業務があり、それらを処理するには特別な能力や知識は必要ありません。

しかし、時として、普段は遭遇しないような問題が起こります。例えば、休憩時間を1回ではなく何回かに分けて取るのはいいのかどうか。有給休暇を半日や時間単位で細かく分けて取ると便利なのかどうか。仕事着に着替える時間には給与は支払われるのかどうかなど。答えが1つに定まりにくい問題が労務管理では起こります。

  • Q:会社を休んだら、社会保険料は安くなる?
  • Q:伊達マスクを付けて仕事をするの?
  • Q:休む人が多くて勤務シフトに穴が開く。対処策は?
  • Q:休憩時間を分けて取ってもいいの?
  • Q:残業を許可制にすれば残業は減る?
  • Q:残業しないほど、残業代が増える?
  • Q:喫煙時間は休憩なの?
  • Q:代休や振替休日はいつまでに取ればいいの?

このような問題に対して、どのように対処するか。それについて書いたのが『仕事のハテナ 17のギモン』です。

 

仕事のハテナ 17のギモン

【1日8時間を超えて仕事をしたいならば】

毎日8時間の時間制限だと柔軟に勤務時間を配分できないので、月曜日は6時間の勤務にする代わりに、土曜日を10時間勤務にして、平均して8時間勤務というわけにはいかない。

しかし、仕事に合わせて、ある日は勤務時間を短く、ある日は勤務時間を長くできれば、便利ですよね。それを実現するにはどうしたらいいかについて書いています。

残業管理のアメと罠

 

残業管理のアメと罠

【合格率0.07%を通り抜けた大学生。】

私が社労士試験に合格したのは大学4年のときで、いわゆる「現役合格」です。けれども、3年の時に一度不合格になって、ヘコんだんです。「たかが社労士試験ごときにオチたのか」って。

どうすると不合格になるか。どんなテキストや問題集を使えばいいか。問題集の使い方。スマホをどうやって社労士試験対策に活用するか、などなど。学生の頃の視点で書いています。

社労士試験というと、社会人の受験者が多いですから、学生の人の経験談が少ないんですよね。だから、私の経験が学生の人に役立つんじゃないかと思います。

大学生が独学で社労士試験に合格する方法: 合格率0.07%の軌跡 Kindle版

 

合格率0.07%を通り抜けた大学生。

【学生から好かれる職場と学生から嫌われる職場】


高校生になれば、アルバイトをする機会があり、
過去、実際に経験した方、
もしくは、今まさに働いている学生の方もいるのでは。

中には、
「学生時代はアルバイトなんてしたことないよ」
という方もいらっしゃるかもしれません。

そういう稀な方は経験が無いでしょうけれども、
学生のアルバイトというのは、
何故か、不思議と、どういう理屈なのか分かりませんが、
雑というか、荒っぽいというか、
そういう手荒い扱いを受けるんです。

若いし、体力もあるし、
少々、手荒に扱っても大丈夫だろうという感覚なのでしょうか。

それ、気持ちとしては分かりますけれども、
法令上は、学生も他の従業員と(ほぼ)同じであって、
一定のルールの下で労務管理しないといけないのです。

もちろん、
18歳未満は夜22時以降は働けないとか、
8時間を超えて働けないとか、
そういう学生ならではの制約は一部ありますけれども、
それ以外のところは他の従業員と同じ。

週3日出勤で契約したはずなのに、
実際は週5日出勤になっている。

休憩時間無しで働いている。

採用時に、1日5時間働くと決めたのに、
実際は1日3時間程度しか勤務させてもらえない。

「学生には有給休暇が無い」と言われた。

テスト休みを取って時給を減らされた。

など、
やってはいけない労務管理がなされてしまっている
という実情もあるようです。

何をやってはいけないかを知らないまま、
間違った対応をしてしまうこともあるでしょう。

(知らないからといって許されるものではありませんけれども)

このような労務管理をすると、学生から好感を持たれ、
辞めていく人が減るのではないか。

一方で、
「これをやってしまってはオシマイよ」
な感じの労務管理だと、
ザルで水をすくうように人が辞めていく。

学生から好まれる職場と嫌われる職場。

その境目はどこにあるのかについて書いたのが
『学校では教えてもらえない学生の働き方と雇い方 - 35の仕事のルール』
です。

 

「学生が好む職場」と「学生が嫌う職場」 その違いは何なのか。

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