厚生年金の保険料が変更。平成29年9月から。


10年以上前から、ジリジリと厚生年金の保険料が毎年上がっていますが、今年、平成29年9月から、また保険料が変わります。


平成29年9⽉分(10⽉納付分)からの厚⽣年⾦保険料額表


「また上がるのか?」と思うところですが、上がります。ただ、上がるのは今年までで、18.3%でしばらくは固定される予定です。あくまで予定ですが。

平成15年か16年に、「厚生年金の保険料を毎年引き上げ、平成29年に18.3%で固定する」と決めていましたので、今回がその平成29年です。

例えば、月収88,000円で社会保険に加入すれば、18.3%で保険料は16,104円ですが、企業が半分を負担するので、本人負担は8,052円です。

ちなみに、厚生年金に加入すると、国民年金にも加入している状態になります(厚生年金と国民年金はセットになっている)ので、「厚生年金の保険料 + 国民年金の保険料 = 8,052円」となるわけです。厚生年金と国民年金の保険料を2つセットにして毎月8,052円ですから、これは安い。

国民年金に単独で加入していると、毎月の保険料は16,490円です。一方、国民年金と厚生年金にセットで加入している人は8,052円。

この歪みをどう考えるかは人それぞれですが、パートタイマーの人が社会保険に加入するメリットの1つではないかと思います。


収入を増やして、最大まで厚生年金の保険料が上がると、最大で毎月113,460円になりますが、この所得水準が月収605,000円以上です。

つまり、保険料に上限がありますので、月収605,000円であっても、月収200万円であっても、月収3,000万円であっても、厚生年金の保険料は113,460円でストップします。収入が増えるほど、収入に占める社会保険料の割合が低下していきます。月収605,000円だと、保険料の占める割合は18.75%。月収200万円だと0.056%。月収3,000万円だと0.0037%です。

このように、一定水準以上の収入を超えていくと、社会保険料はフラット化します。


健康保険にも保険料に上限がありますし、国民健康保険にも保険料に上限があります。

税金はパーセンテージだけ設定し、絶対額での上限は設定されていないのですけれども、社会保険料はパーセンテージ課金であるものの上限値が設定されています。

月額88,000円程度の低収入で社会保険料を抑えるか、収入をドンと増やして保険料の上限値を振り切っていくか。社会保険料を節約するならば、この2つの方法があります。さらに、番外編として、法人経由で自分の収入をコントロールし、社会保険料も同時にコントロールするという方法もあります。

他にも、健康保険組合に加入するとか、報酬月額テーブルを見ながら収入を調整するなどの社会保険料削減方法もありますが、上記の方法の方が効果が大きいです。

 

 

 

 

 

山口正博 社会保険労務士事務所
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