未払い残業、平成28年度は1人あたり平均13万円。

 

2017年8月9日、厚生労働省は賃金不払残業の是正結果を公表しました。

http://www.mhlw.go.jp/bunya/roudoukijun/chingin-c_h28.html
監督指導による賃金不払残業の是正結果(平成28年度)


期間は、平成28年(2016年)4月から平成29(2017年)年3月までの1年間。是正指導された企業の数は1,349。そのうち、1,000万円以上の割増賃金を支払ったのは184企業。年間で1,349件と考えると、毎日4件の未払い残業がある計算になります。

支払われた割増賃金の合計額は、127億2,327万円。対象となった労働者の数は9万7,978人。1企業あたりだと、943万円、労働者1人あたりで13万円。

業種別では、運輸交通、教育研究、金融・広告が多くなっています。


労働時間を記録する方法は色々とあります。タイムカード、ICカード、さらには生体認証システムを使うところがありますし、ノートにボールペンで記入するだけの簡素な方法を用いているところもあります。他にも、パソコンのログ情報があります。さらに、お店に置いているレジを使って、始業時や終業時に時間が記録されたレシートを出す方法もありますね。

どの方法であれ、正確に記録されていれば手段は問わないのですが、ノートに自分で書いているから不正確、タイムカードだから正確と思い込むのではなく、記録された時間が正しいのかどうかは常に検証していく必要があります。

終業のタイムカード打刻後に、翌日の準備、清掃をしたり、昼の休憩時間に会議をすれば、それは仕事ですから、労働時間には計上されていないといけないところ、それを外して時間を管理している会社も事例として掲載されています。


労働時間をキチンと把握して、残業代もキチンと支払う。結果、残業が減る。


どこからどこまでが仕事なのかという線引きが難しい仕事もありますが、線引きをハッキリとできるにもかからず「翌日の準備や掃除を、これは仕事じゃないから給与は出ないぞ」としてしまうのはアウトでしょうね。

自分の素朴な感覚で判断して、「これはヘンだよな」、「これはオカシイな」と感じたら、そういうのは法的にもダメなことが多いのです。

 

 

 

 

山口正博 社会保険労務士事務所
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