年金の収支決算を公表。平成28年度。

 

厚生年金と国民年金の収支決算が平成29年の8月10日に発表されました。

http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000174346.html
平成28年度「厚生年金・国民年金の収支決算の概要」を公表します

まず、国民年金から見ると、歳入が4兆4,000億円で、歳出が4兆3,800億円となり、収支はほぼトントンです。この数字だけを見ると、チャンと回っているように思えますが、保険料からの収入は1兆5,000億円。残りの3兆円ほどは、一般会計から1兆8,000億円あり、純粋な保険料以外から入ってきているお金で給付を賄っている状況です。

収入が1兆5,000億円で、一般会計から1兆9,000億円入ってきているとなると、国民年金の約半分は税金で支払われているようなものです。

もし、国民年金を毎月5万円受け取る立場ならば、その半分が過去に支払った保険料から出ており、残りの半分が税金からキャッシュバックされている。そういう状況です。


一方、厚生年金は、歳入が48兆7,000億円。歳出が45兆6,000億円。こちらも全体の数字としては歳入の方が多く、制度が問題なく回っているかのように思えます。

保険料からの収入が29兆4,000億円。一般会計から9兆2,000億円入っています。

給付が23兆3,000億円なので、現時点では保険料で給付は賄えています。


2016年度時点では、特に問題はなさそうな年金の収支です。しかし、下の世代が保険料を支払い、上の世代が年金を受け取る賦課方式を維持するには、下の世代が増えないといけませんが、人口の分布は、平成25年時点でもすでにピラミッドの形にはなっておらず、賦課方式だと保険料をさらに増やしていく、消費税を社会保障に投入するという判断が必要になります。

http://www.stat.go.jp/data/nihon/g0402.htm
統計局ホームページ/日本の統計-4 我が国の人口ピラミッド

 

 

山口正博 社会保険労務士事務所
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