要介護認定率、全国平均は18%。2017年8月発表。

 

f:id:ma95:20170808112252p:plain

2017年8月2日に発表された介護保険事業報告書によると、要介護認定率は全国平均で18%になるとのこと。

最低が埼玉県で14.5%。最高が和歌山県で22.1%。差は7.6ポイント。この数字は、要支援(1,2)から要介護(1から5)の合計7段階全てを含んだ数値。

http://www.mhlw.go.jp/topics/kaigo/osirase/jigyo/m17/dl/1705a.pdf
介護保険事業状況報告の概要 (平成29年5月暫定版)

介護保険の1号被保険者、65歳以上の人が集計対象で、男性が197.5万人、女性が436.7万人。女性の割合が2倍以上となっていることから、男性は介護を受ける前に亡くなる人が多いと考えられますし、女性の方が長生きという見方もできます。他には、海外に移住した男性もいるかもしれませんね。

本来は男女が同数だと仮定すると、男性の半分は65歳に達する前に亡くなるのではないかという、男性としては何だか悲しい予測をしてしまいます。とはいえ、全ての人が介護サービスを受けるわけではないので、女性は介護サービスを積極的に利用し、男性は介護されるのを好まないという傾向も考えられます。


この認定率だけを見ていると、認定率が高いほど介護サービスが充実していて、逆に低いと介護サービスがイマイチな地域なんじゃないかと思ってしまうところですが、実際はどうなのでしょうか。

サービスの充実度に要介護認定率が連動していると仮定すると、和歌山県の介護サービスは優良で、埼玉県の介護サービスはよろしくない、かのような印象を与えます。


しかし、要介護認定は機械的にされるものではなく、自宅訪問や面談で判断していくものですから、高齢者が多い地域ほど認定されやすく、若い人が多い人ほど認定されにくいとも考えられます。

年齢別の人口(平成28年10月データ)を見ると、65歳以上の人口では、埼玉県が25.5%。和歌山県では31.6%です。

要介護認定率が高いのは、和歌山県以外にも、長崎県(65歳以上の人口は30.5%)、島根県(65歳以上の人口は33.1%)があります。ちなみに、秋田県は65歳以上の人が34.7%います。秋田県の要介護認定率は上から7番目20.5%ぐらいです(介護保険事業状況報告の概要 (平成29年5月暫定版) より)。


一方、認定率が低い地域を見ると、埼玉県以外にも、茨城県(65歳以上の人口は27.6%)と千葉県(65歳以上の人口は26.5%)があります。


http://www.stat.go.jp/data/jinsui/2016np/pdf/gaiyou4.pdf
人口推計 平成28年10月1日現在 結果の概要 都道府県の年齢別人口


人口データと一緒に要介護認定率の数字を考えると、65歳以上の人口が多いほど要介護認定がされやすく、逆に65歳未満の人が多くなると認定率が低くなる傾向があります。

ということは、介護サービスの良さと要介護認定率の関連性はなさそうだと考えるべきでしょうね。

 

 

 

山口正博 社会保険労務士事務所
大阪府大東市灰塚6-3-24
E-mail : mail@ymsro.com

© 社会保険労務士 山口正博事務所