豪雨で店を早く閉める場合の労務対応。

 

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暑い時期になると雨もよく降ります。雨が降るとお客さんが減るなど、商売に影響が出る職種もあるでしょう。

飲食店だと、雨が降ればお客さんがガクンと減りますし、カラッと晴れるとドッとお客さんがお店に来ます。他には、スーパーやショッピングセンターも雨に影響を受けやすい商売ですね。

今年はまだ7月なので、台風はまだ少ないですが、9月、10月になると、何発かの台風がやってきます。積乱雲が上空にやってきて、雷とともにザーザーと雨を降らす。そんな日もあります。

雨が降ってきて、「今日は仕事にならんから、早く終わるか?」と、予定の時間よりも仕事を早く切り上げる。そういうお店なり会社もあるかと思います。

私が学生の頃、飲食店で働いていたときに、台風が夕方から夜にかけてやってきて、本来ならば22時までお店を開けるところ、風や雨が凄かったので、20時で閉店。予定よりも2時間早く仕事を終えました。

では、20時から22時までの残り2時間はどうなったか。これはもうなかったことになりました。他の日に振り替えるなどという対応は無し。休業手当の支払いも無し。


台風なり豪雨で、早くお店を閉めたい。そういう時がありますが、上記のように2時間早めてお店を閉めてしまうと、22時までの給与を支払わないといけなくなります。実際の勤務は20時までですが、契約で22時まで勤務と決めているならば、足りない2時間分の給与まで支払う必要があります。

ただ、雨で、どうしても早くお店を閉めたいときもあります。開けていてもお客さんが来ないのですから、時間がもったいない。

そういう場合は、予定の時間よりも早く閉めた時間の分だけ、他の日の勤務時間を増やして対応します。これは振替出勤と同じ仕組みです。

先ほどの例だと、2時間早くお店を閉めたのですから、その代わりに他の日の勤務時間を2時間増やす。そうすれば休業手当を支払うこともありません。

2時間といっても、1日で2時間増やすだけでなく、2日で1時間ずつ分けて振り替えるとか、30分を4日に分けて振り替えるのもありです。


雨だから、台風だからといって、そのまま早退にすると、休業手当が必要になります。そのため、丸1日休みにしたならば、他の日に振り替えて出勤するとか、勤務時間の途中で早退にするならば、勤務できなかった時間数だけ他の日に上乗せします。

契約した時間はキチンと仕事ができるようにする。これがキモです。

 

山口正博 社会保険労務士事務所
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