book952(インターンシップはただの就業体験ではない)

 

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http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/076/gaiyou/__icsFiles/afieldfile/2017/06/16/1386864_001_1.pdf
インターンシップの更なる充実に向けて 議論の取りまとめ

 

私が中学生だった頃はなかったのですが、今は中学校経由で職場体験をする機会があります。

3日間ほど実際にお店で働くもので、給与は出ないのですけれども、体験先は色々あります。中学校の近辺になるお店が体験先になり、ケーキ屋、ラーメン屋、花屋、幼稚園、スーパー、本屋など、身近な職場で体験ができるようです。

飲食店だと食事も出るので、これが給与みたいな感じになっています。雇用されていないので給与はありません。

中学生だと、大半の人は高校に進学しますので、緊張感があるイベントではなく、気楽な感じで実施される職場体験です。


一方、大学生となると、就業体験だけを目的にインターンシップに参加するわけにはいかないでしょう。


企業にとっては、学生を囲い込むためのイベント。
学生にとっては、内定を得やすくするためのイベント。

お互いに採用につながらないならば、企業も学生もやる気は出ない。それがインターンシップです。


上記の取りまとめの中にも就職とインターンシップについて書かれています。ただ、採用と関連性が無ければ学生は参加しないし、企業も開催しないでしょう。人は意味のないことはしないもので、体験させる(もしくは体験する)からには、その後につなげたい。そう思うのが当然です。

企業側は参加者のリストを作るはずですから、誰が参加したかは後からでも確認できます。となると、後日、「何でインターンシップに参加しなかったの?」と突っ込まれたら、学生は答えに窮するでしょう。「いや、ちょっとデートの予定が入っていたので、、」、「その日は親族の法事だったので、、」、「参加してもツマンナイと思ったので、、」など、シドロモドロな答弁に終始しないといけなくなる。


就活の一環として実施されているものなのに、採用と関連させてはいけないとなると、当事者としてはワケが分からなくなるでしょう。



参加者を集める方法を考えると、参加した場合に参加費が出ると学生が集まりやすくなります。

雇用契約を締結していない段階なので、給与という名称ではお金を出さないのですが、参加すると参加費名目で1日1万円を支給するとか。これだけでも学生はザクザク集まると思います。この金額は決まっていないので、1日5千円とか3千円でもいいと思います。

「インターンシップ = タダ働き」のようなイメージもあるようなので、宣伝費用と考えれば、1人集めて1日1万円ならば高くないでしょう。学生にも覚えてもらいやすくなりますし、インターンシップの費用だけを考えれば高いのですが、後々の募集費用が減る(認知してもらうための広告費など)とも思えます。


会場となる職場に行くまでの交通費はかかるし、時間も使うので、来ても何もあげないとなると、「やめとくか」と学生は思ってしまう。

人間はインセンティブに反応する生き物ですから、単に就業体験できますよ、という呼び込みだけだと、よほどその仕事に魅力がないと学生は集まりません。

人を動かすには、ちょっとした「エサ」は必要です。身近なところでは、20%割り引きだとか、ポイント10倍還元とか、割引クーポンだとか、商売では頻繁にこれらは使われています。これと同じように、インターンシップに学生を集めるにはきっかけが必要です。

参加すると後々の採用に良い影響があるというのも、一種のインセンティブでしょうね。

 

 

山口正博 社会保険労務士事務所
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