book945(定休日を作るか、年中無休にするか。)

 

 

20年ぐらい前、1990年頃は定休日を設けているお店が多くて、小さい商店から大きいショッピングセンターまで定休日があったものです。

ゴールデンウィークになると一斉に店が閉まるし、お盆や年末年始もお店が閉まっているのが普通でしたね。

年末の12月29日か30日まで営業して、31日から1月6日頃まで正月休みで店が閉まる。そんな状況だったので、年末にまとめ買いをしていないと、お正月に困ったりもしましたね。普段ならばお店が開いて賑わっている場所でも、お正月になるとシーンとしているんです。

お店が開いていないと、「あぁ、お正月だな」と感じれたのです。しかし、2017年の現在では年中無休が当たり前になって、定休日があるお店のほうが珍しいぐらいです。

店を閉めても開けてもランニングコストが同じようなものならば、「じゃあ店を開けたほうがいいだろう」と考えるのは当然のこと。

消費者としては便利なんですけどね。でも、何だか風情が損なわれるというか、不便であることに趣を感じる気持ちもありますので、複雑です。



労務管理では定休日を設定する利点はあるのかというと、いくつかあります。

  1. 気持ちをリセットできる。
  2. 法定休日の曜日を特定できる。
  3. 必然的に休日労働(割増賃金が必要な休日労働のこと)が発生しない。
  4. お店や施設のメンテナンスをしやすい。


毎週、同じ曜日が休みだと、体が順応して、定休日に合わせて仕事をするようになります。学生だと、土曜日と日曜日は学校が休みですが、金曜日の午後になると「よし、明日から休みだ」とテンションが上がりますよね。私が小学生だった頃はまだ土曜日に授業がありましたので、土曜日になると「明日は日曜日だ。やったゼ」という気持ちになっていたのを覚えています。

法定休日を何曜日にするかで悩む必要がないのも利点です。勤務シフトで毎月、毎週、コロコロと休みの日が変わると、どの日が法定休日なのか分からなくなりますが、定休日があればその日が法定休日になります。

また、定休日にはお店を開けないならば、休日労働もありませんので、割増賃金の支払いについても悩むことがありません。

仮に、毎週水曜日が定休日ならば、その日にお店のメンテナンスをすればいいでしょう。お店の掃除をするとか、商品棚を入れ替えるとか、営業用の機器を調整するとか、あとは棚卸しを定休日に実施するのもいいですね。

年中無休で営業していると、お客さんが来ている時間に売り場変更や修繕作業をしないといけないですし、あまり大規模なメンテナンスはできません。その点、定休日であればお客さんはいませんので、色々と作業ができます。

 

お店の繁忙日に合わせて定休日を設定するのも良い方法です。例えば、オフィス街の飲食店は、平日にはビジネスマンや学生が来ますけれども、土日祝日になると閑散とします。そういうお店では、平日だけ営業して、土日祝日はお店を閉めるところもあります。

一方、郊外の飲食店ならば、土日祝日には家族連れで賑わいますから、オフィス街とは逆になります。週末と祝日は営業して、平日の最もお客さんが少ない日に定休日を設定する。

定休日があれば、このようなメリハリのある営業ができるわけです。


週休3日にして、忙しい日に仕事の時間を集中させるのも1つの方法です。ユニクロや佐川急便では、変形労働時間制を利用して週休3日にして、その他の日を1日10時間勤務にしています。

http://www.growthwk.com/entry/2017/04/20/203540
book922(最も簡単に週休3日制を導入する方法。)


週末にお客さんが多く来るお店ならば、平日に3日の休みを取り、土曜日や日曜日に10時間勤務にするのも良いでしょう。逆に、平日が営業のメインならば、週末プラス平日1日を休みにして、残りの平日4日を全て10時間勤務にするという形にもできます。

 

 

 

山口正博 社会保険労務士事務所
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