book937(タイムカードの記録を信用できないとき)

 


https://news.careerconnection.jp/?p=20728
公務員よ、お前もか!「残業時間を課長が書き換え」にネット落胆 その一方で「どこの市町村でもやってるでしょ」と諦めの声も


勤務時間を人為的に改ざんする不正は、どこの会社や組織でも起こりえます。

ブラックな職場を取り締まる省庁である厚生労働省がブラックな職場だったりと、何だかヘンな気分になりますけれども、人間が関わる余地が残されている以上、何らかの手を加えたい気持ちになるもの。

勤務時間を記録する方法は色々あります。タイムカードを使う、ICカードで記録する。生体認証を利用する。自己申告で記録する。勤務台帳に自分で記入する。時間が記録された紙をレジから出すなど、方法は様々です。


簡素な記録方法であっても、正しく使っていれば、勤務時間は正確に記録されます。自己申告で労働時間を記録するのであれ、お店で勤務台帳として使っているノートにボールペンを使って自分で記入するのであれ、それが正しい内容であれば、記録も正確です。

一方、タイムカードやICカードなど、さらには生体認証まで、先進的な道具がありますが、これらとて正しくない使い方をすれば、正確ではない勤務時間が記録されてしまいます。

上司が部下のタイムカードに記録して、無賃労働を発生させている。ICカードで時間を記録しているが、実際の始業時間よりも遅く、また、実際の終業時間よりも早くカードをスキャンさせ、給与が出ない仕事をさせている。

記録された時間を見るだけでは分からないものですから、タイムカードに印字された時間が正しいと思い込むと騙されます。



どの道具を使うかではなく、道具をどのように使うかがキモです。

道具の使い方次第では、不正なことをしようと思えばできてしまいます。どんな道具を使っていても。

マトモな組織だと、実際の労働時間を後から人為的に正しくない記録に変更すれば、懲戒処分の対象になります。

事前に、こういった不正を防ごうと思えば、対処にはキリがありませんので、事後的に厳しいペナルティを課すのが今のところ妥当な対処策となります。

 

 

 

 

山口正博 社会保険労務士事務所
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