book924(プレミアムフライデーで集客できない理由。)

 

2017年2月から始まったプレミアムフライデーですが、お客さんが店に来ず、不満を抱く人もいらっしゃるようです。

これを書いているのが2017年の6月ですので、すでにプレミアムフライデーを4回経験してきたことになります。



毎月、月末金曜日前後になると、同じ話題が出るので、もう恒例化してきていますが、「効果がない」、「お客さんが来ない」、「想像していたのとは違う」など、色々なイチャモンが出てきます。

月に1回しかやってこないイベントですし、まだ半年も経っていないのですから、定着していませんし、効果も言うほどのものではないはずです。

近頃は、気が短い人が増えたというか、効果が出ないとすぐにダメと決め込む人が増えたように感じます。ちょっと待たされると、「いつまで待たせるんだ!」と怒り出したり、モタモタすれば、「何をやっているんだ! 急げ」とせっつかれたり。まあ、何をそんなに忙しくしているのか分かりませんが、そこはかとなく短気な感じ。


プレミアムフライデーは新しい取り組みですから、ケチを付けるのは簡単です。「そんなものやる必要なんてないんじゃないですか?」、「思いつきでは効果はでませんよ」、「どこらへんがプレミアムなんですかねぇ」と皮肉な言葉を並べても何かが変わるわけでもない。



さも政府の施策がダメであるかのように言い連ねる傾向がありますが、ボーッとしているだけではお客さんは来ませんよ。当たり前ですけど。

プレミアムフライデーだから買い物をするわけではないし、月末金曜日になったからといって急にお店でステーキを食べたくなるわけでもない。

人間が動く動機は損得に基づいています。トクをすると感じれば動くし、特に得るものはないなと思えば山のごとく動かない。そういう生き物です。人間というのは。

人が反応するのは、割引、セール、クーポン、特売、ポイント還元のようなもの。自分が得すると感じるようなインセンティブに人は反応します。つまり、そういうエサを用意しないと話は始まりません。

さらに言えば、インセンティブは具体的なほど反応が良いです。プレミアムフライデーという言葉だけを浸透させるとか、何かやりましょうと言葉がけするとか、みんなでやりましょうという根性系のプッシュとか、こういう抽象的なインセンティブには人は反応しにくいもの。30%割引券とか、卵が1パック100円とか、800円のランチが500円で食べれるとか。そういう具体的なインセンティブだと人は反応しやすいのです。

 


例えば、プレミアムフライデーランチ、500円とか。普段はランチだと800円ぐらいのものを提供しているお店でも、月末金曜日だけ限定で500円のランチを出す。これだとお得感がありますから、人は動きます。

金曜日だから、カレー関連も良さそうですね。カレーショップで、プレミアムフライデーカレーを提供するとか。1人前1,000円のカレーとか、食べてみたいと思うのでは? 普段は出さないカレーで、内容がものすごい豪華であれば人は寄ってきます。安いカレーには慣れている人も多いので、逆を行くわけです。


プレミアムフライデーは買い物ポイントが10倍とか。こういうのも簡単ですが効果があります。

月に1回のセール日を忍耐強く続ける。続けていれば、徐々に人の意識に浸透してきて、月末金曜日と言えばお得な日だと反射的に感じてもらえるようになります。

イオンのお客様感謝デーも、ケンタッキーフライドチキンのとりの日(毎月28日)も、月に1回(イオンは2回)しかないですが、隨分と認知されています。

こういうイベントが浸透するためには時間がかかるのは当然で、僅か数ヶ月でドカーンと効果を期待するものではありません。


午後3時に仕事が終わるという点に期待している人もいるようですが、そもそもプレミアムフライデーの目的は販売促進であって、帰宅促進ではないのです。働く人が帰っちゃったら、誰がお客さんの相手をするのか分かりませんからね。

 

 

 

 

 

山口正博 社会保険労務士事務所
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