book911(交通事故で健康保険を使ったら、事故の相手側に費用が請求される。)

 


交通事故で怪我をしたときは、病院に行き、健康保険を使って治療します。このとき、3割は自己負担ですが、残りの7割分は健康保険から給付されるのですが、怪我の原因が交通事故だと少し事情が変わります。

治療に必要な費用は健康保険から支給されるのですが、これは健康保険側が負担するのではなく、事故を起こした相手側に請求するのです。

例えば、自分ではなく事故の相手方が原因で怪我をして、治療代が100万円かかったとして、30万円は自己負担(高額療養費制度が適用されるので、実際は8万円ちょっと)で、残りの70万円は健康保険側が負担するわけですが、これを事故の相手方に請求します。



自分が原因で起こした怪我や病気ならば、第三者が原因ではないので、これは健康保険側から給付されます。しかし、第三者が起こした事故。例えば交通事故の場合は、怪我の原因を作ったのは事故の相手方なので、その人に健康保険で必要になった費用を請求するというわけです。上記の例だと健康保険が支払ったのは70万円なので、これを相手に支払ってもらう。

これは、第三者の行為による怪我というもの。この場合は、怪我の原因を作った人がいるのだから、健康保険は費用を負担せず、原因を発生させた人が費用を負担するわけです。

ただ、怪我をした人は健康保険を使って治療を受けられますので、加害者に変わって健康保険が立て替えているような形になりますね。



交通事故を起こすと、「保険会社が手続き関連の作業をやってくれるのでは?」と思いがちですが、被害者側で健康保険への連絡が必要なのです。

https://www.kyoukaikenpo.or.jp/g3/cat315/sb3060/r143
事故にあったとき(第三者行為による傷病届等について)

保険会社に全部おまかせしたい気持ちになるところですが、健康保険にも手続きをしないといけないのですね。


治療費、慰謝料、物損など、事故を起こすと経済的な負担が大きいもの。自転車の事故でも賠償額が4000万円とかありますからね。ましてや自動車や二輪車だと、賠償額はさらに増えます。

保険料よりも事故を起こしたときのリスクの方がデカイので、乗り物に乗るときの保険は必須です。ちなみに、自賠責保険は相手の人間に関する補償はありますが、モノが壊れたなどの補償はなくて、クルマやバイクが損傷したとなれば、その修理費は自賠責保険からは出ません。そのために、任意保険があるわけです。

 

 

 

山口正博 社会保険労務士事務所
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