book908(採用に直結しないならば、インターンシップに参加する意味がない。)


http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG17HB0_X10C17A5CR8000/
インターンの採用直結認めず

 

 文部科学省などでつくる有識者会議は17日、企業の採用活動に直結するインターンシップは認めないとの姿勢を維持するとの結論をまとめた。就職活動の早期化が進めば、「学業の妨げ」になると判断した。就業体験を伴わない場合は「インターンシップ」と呼ばず、「セミナー」や「企業見学会」などと呼ぶよう促すことも決めた。

 インターンに関しては経団連が4月、就職活動に関する指針を改定。従来「5日間以上」と定めていたインターンについて、教育効果の高いものは1日のみでも開催を容認する一方、選考活動に直接つながるような1日限りのインターンは認めない方針を示した。

 

 

企業にとっては、将来時点で採用する学生を探す機会になる。また、学生にとっては、入社する予定の企業へ自分を売り込む機会になる。これがインターンシップです。

辞書での意味は、業務を体験することと定義されていますけれども、実態は人材採用のためのイベントと化しています。


企業と学生の間で利害は一致し、当事者はそれで納得しているので、第三者が介入してやめさせるのは困難です。

インターンシップと採用が関連しているからこそ学生は参加しようと思うものです。一方で、学生に対して先に唾を付けておくために企業はインターンシップを開催します。


後日、インターンシップに参加したかどうかを面接で聞かれるだろうから、参加しなかったと答えると、なぜ参加しなかったのかを説明しないといけなくなる。この点も学生が気にするところです。

単に職業を体験するイベントではなく、採用するか、採用されるかの駆け引きが行われるのがインターンシップです。気軽にノホホンとお仕事体験をするわけではないんですね。

 

私が大学生だった頃も、たしかに就活が学業の妨げになったけれども、その妨げがあったために何か困ったことになったかというと特にありません。大半の大学生は、学業と呼べるほど熱心に学習していませんし、就活に関係なく授業に出席しない学生も多数います。

ゼミナールを担当していた先生は、卒論の作成が遅れる、ゼミに参加する人が減るなどと苦言を呈していたけれども、学生にとっては、就活時期になると、大学よりも就活を優先するもの。


中には熱心に何かを学んでいる学生もいるでしょうが、大学生の半分以上は不真面目な人と言っても過言ではないのが実情ですので、「学業が疎かになる」と書かれたり言われたりしても、「普段から学ばない学生にはカンケーネーじゃん」というのが私の感想です。


外部の機関がインターンシップと採用を関連させないように要求しても、当事者である企業と学生の思惑が一致しているので、要求が聞き入れられる可能性は低いでしょう。「余計なお世話だ」と一蹴されるのがオチです。

 

 

山口正博 社会保険労務士事務所
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