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book907(「柏餅、売れ残ったら買い取りね」という無茶振り。)

 


ゴールデンウィークといえばこどもの日。こどもの日といえば柏餅。これを書いているのは5月の中旬で、ゴールデンウィークも終わっちゃったんですけれども、今年は柏餅を食べていませんねぇ、、。

ちなみに、私はこしあんの柏餅の方が好きです。


さて、そんな柏餅ですが、毎年、ゴールデンウィークに入ると、スーパーやコンビニ、和菓子店でもドッサリと販売されます。これでもかとチマキや柏餅がてんこ盛りにされていると、「1つ買ってみるかな」と思ったりもしますが、「でも、何度も食べたことがあるよな」と冷静な思考が頭の中を巡ると、「やっぱヤメた」と気持ちが変わることもあります。

どこで買ってもさほど違いがない商品だと、あえて買わなくても、あえて食べなくても、あえてカゴにいれなくても、と妙に言い訳がましい気持ちになります。さらに、そういう商品は、どっさり仕入れると売れ残りやすく、完売御礼とはなりにくい。

売れ残ると、廃棄処理するのが本来のあるべき姿ですが、これを従業員へ強引に押し売りする会社なりお店もあるから厄介です。

柏餅だけではなく、ひな祭りのケーキ、夏のお中元、秋のおはぎ、クリスマスのケーキ、お正月のおせちなど、従業員にノルマなり買い取りを要求してくるイベントはいくつかあります。

もちろん、ケーキでもおはぎでも柏餅でも、それなりには食べるでしょうから、例えば1人あたり柏餅を1パックは買ってね、というぐらいの購買ノルマならば全然OKです。1パックに2つとか3つほど柏餅が入ったものならば自分でも食べられますし、家族と一緒に食べれば足りないぐらいです。

しかし、1人10パックとか20パックとなると話は別。自分では消費しきれないものまで買わされるのはさすがにイヤなもの。大好きだった柏餅が大嫌いな食べ物に変わっちゃう。大量に買わされると気持ちまで変わります。



従業員に売れ残った柏餅を買い取らせると、労働基準法16条に違反します。

第16条 
使用者は、労働契約の不履行について違約金を定め、又は損害賠償額を予定する契約をしてはならない。

売れ残ったら買い取るように要求すると、16条の「損害賠償額を予定する」という部分に該当するんですね。

16条に違反した場合は、6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金となります。



ただ、買ってもらうのが一切ダメなわけではなく、程度の問題です。柏餅ならば、1パック買ってという要求ならば、消費期限までに食べ切れますから、許容範囲であって、この場合まで16条違反と扱うのは行き過ぎ。もちろん、柏餅嫌いならば、1パックでも買うのを拒否できます。甘いものが嫌いな人(健康的)もいますからね。

しかし、1人で10パック、20パックとなると、どれだけ柏餅好きでも腐る前に食べきるのは困難です。こういう場合に16条を適用して、無茶な要求をさせないようにしているわけです。

 







山口正博 社会保険労務士事務所
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