book895(週休3日を実現する方法)

 

https://dot.asahi.com/wa/2017041300021.html
週休3日は夢物語!? ヤフーはメドたたず、やめた企業も〈週刊朝日〉

 


休みは1週間に2日。これは長い間続いてきた習慣で、そう簡単には変わらないのでしょうね。

長時間労働を抑制すると謳いながら、残業することを前提に話を進めるのが当たり前になっている状態ですから、休みを増やすにも抵抗があっても不思議ではありません。

新しい試みは常に反対されますし、ネガティブな意見も出てきます。今までやってきたことを続ける方が気分がラクですから、「そんなことやらなくてもいいんじゃないか」と惰性に流れがち。

週休3日という新しい働き方がスッと馴染むわけもなく、今までの習慣を変えるにはエネルギーがいります。

「できたらいいね」という程度の意思では無理で、半ば強引なぐらいに環境を変えていかないと実現しないでしょう。



週5日を週4日に変えてしまうと、仕事の時間を20%もカットすることになります。つまり、今まで1時間で処理していた仕事を40分で終わらせろと言われているのと同じです。

しかも、働く時間が20%カットされたのだから、給与も20%カットされるとなると、「それじゃあ意味が無いだろう」と思えてしまう。そりゃあ、そうですよね。減った時間の分だけ給与が減ったら、何も変わっていないのと同じですから、何のための週休3日なのか分からなくなります。

働く時間を減らして、給与も減ったら、それは抵抗されるのは当たり前です。



そこで、自由選択という手段を用いて、休んでも出勤してもいい、気分で選んでいい。そういう働き方を導入したようです。何もしないよりは良いですが、どっちでもいいならば、私ならば出勤しません。どっちでもいいと言われれば、ラクな方を選ぶのがマトモな人間です。


ヤフーではありませんが、ユニクロでも週休3日を導入する話がありました。1日10時間勤務にして、週4日勤務で、休みは3日。これは変形労働時間制を使った仕組みですが、こういう形で週休3日を実現する方法もあります。

http://www.growthwk.com/entry/2015/09/26/160250
ユニクロの週休3日は顧客のための施策(Sat.20150926)

週末になるとセールになるのがユニクロのいつものパターンで、平日はお客さんが少ないのです。そこで、土日祝日に人を集め、平日に3日の休みを入れてもらう。こうすれば、お客さんが多い日に従業員を多くして、逆に、お客さんが少ない日には従業員も少なくするという人員配置ができるようになります。

ただし、ユニクロの方法では、時間の総量はそのままです。1日8時間を1日10時間に変えて、増えた休み1日分を吸収し、時間配分を変えただけですので、先ほどのように働く時間が20%減るという効果はありません。働く時間帯や曜日にメリハリを付ける効果を狙ったものです。



他にも、週休3日に近い効果を発揮する仕組みがあります。

固定で週休3日にせずに、有給休暇を増やして対処するのも良いですね。例えば、休暇の付与日数を2倍にしてみるとか。

固定で週休3日にすると、月に4日は休みが増え、12ヶ月だと48日、休みが増えます。

有給休暇を倍増すると、最小で20日(10日の2倍)、最大でも年に40日(20日の2倍)です。固定の週休3日と比べて休みの総量はやや少ないですが、有給休暇ならではの利点があります。

まず、固定ではないので、連続で利用し連休にして使うことができます。休みが固定されると日程を変えられませんから、有給休暇のように自分でスケジュールを決められるのは良いですね。

さらに、給与が出ます。固定の休みは無給になるでしょうから、給与が出る有給休暇の方が嬉しいでしょう。

考えれば考えるほど、有給休暇は使い勝手の良い便利な休暇です。


週休3日も良いですが、それに拘らなくても、上記のように他に代替的な選択肢はありますので、「固定で週3日の休みにするんだ」と頭を固くして考えないようにしたいところです。

 



山口正博 社会保険労務士事務所
大阪府大東市灰塚6-3-24
E-mail : mail@ymsro.com

© 社会保険労務士 山口正博事務所