あやめ社労士事務所 - 労務管理のツボをギュッと押す方法を考えます

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年末年始、勤務シフトが埋まらなくて人が足りない

シフト調整

 

年末年始に休むと損。働くと得。

年末年始は休みという人もいらっしゃるでしょうが、人によっては、年末年始は書き入れ時で、休むどころではない方もいらっしゃるでしょう。

サービス業では、土日祝日、大型連休のときこそお客さんが増えます。飲食店、百貨店やスーパーなどの小売店、他にはアミューズメントパークなど、他の人が休んでいるときにこそ繁盛します。

となると、休みたい人が多くて、シフトが埋まらない状況が発生します。


12月23日から1月3日まで、12日間ありますが、この期間に休みたいと希望する人も少なくありません。

学生だと冬休みの時期ですし、年末に帰省したい人もいるでしょう。そのため、出勤できる人が少なくなり、必要な人員を揃えられず、出勤した人の負担が大きくなります。


年末年始に出かけるのはあまりオススメしないのですが、それでも出かけたい人はいます。

どこに行っても人が多いですし、料金は割高ですし、乗り物に乗るために並び、レストランに入るために並び、初詣で並ぶ。高速道路は渋滞し、1時間で行ける距離なのに5時間もかかる。

旅行代金も年末年始は高くなります。通常時期に比べて2倍とか3倍になるケースも稀ではありません。ツアーパッケージの場合、通常時だと6万円のところが、15万円ぐらいまで料金が上昇する。旅行の内容は同じなのに。

宿泊施設も需要に応じて料金が変わります。平常時だと1泊8,000円のところ、繁忙期になると1泊19,000円になるとか。同じ部屋、ホテルであっても、需要に合わせて弾力的に価格を調整するわけです。

だから、年末年始に休むと損で、年末年始は仕事をして稼ぐ方が賢いのです。

飲食業や小売、アミューズメント施設で働いている人は、幸いなことに良い選択をしているんですね。

しかし、普段と同じ給与のまま年末年始に出勤するのは、働く側には不満です。忙しいならば、相応の給与にしないといけないですし、暇な日と給与が同じならば、年末年始のシフトには入りたくないと思うのが当然です。

 

 

年末年始に人を集める方法。人が動くには理由が必要。

忙しいときほど出勤する人をを多くしたいので、何らかの工夫をして出勤してもらわないといけない。

何の対策もしないと、休みたいという希望がジャカジャカと来て、人が足りなくなります。

会社側の立場では、仕事が増えるから出勤してほしい。一方、従業員側の立場では、年末年始は純粋に休みにしたいという希望もあるでしょうが、普段と給与が変わらないならば出勤したくないと考える方もいるのでは。ならば、何らかのインセンティブが出るならば、年末年始でも出勤して構わないと考える人もいるはずです。

ここで、店なり会社の使用者としての強権を発動して、「年末年始の休み希望は受け付けません」と突っぱねるのも1つの方法ですが、何だか工夫が足りない感じです。

強引な方法を用いると、「だったら辞めます」と12月23日以降はもう出勤しないなんてことになる可能性もあり、新たに人を採用する負担が発生しますし、年末年始の人手不足は解消できないままです。

そこで、1つの方法としては、臨時で時給をアップするのも良いですね。

12月30日
12月31日
1月1日
1月2日
1月3日

例えば、この5日間に出勤した場合には、時給を+200円にするとか。金銭的なインセンティブを用いて出勤してもらう方法です。

まる1日にわたって割増するのではなく、昼や夜のピークタイムだけ給与が増えるようにするのもいいでしょう。12月24日の18時から22時の4時間は給与を2倍にするとか。仕事が集中する時間に報酬も集中させるなら、こういう大胆な提案もあってよさそうです。

1月1日から3日まで、3日連続で出勤(1日あたり6時間以上勤務)した人は、1万円のお正月手当が出る。正月に忙しいのはサービス業でしょうが、人が足りなくて仕事が回らないよりは、手当を出して支障なく過ごせるほうがいいでしょう。


他にも、クリスマスの時期、12月24日、25日に出勤した人には、仕事終わりにケーキを用意するのも良いですね。クリスマスと言えばチキンを連想する人もいるので、フライドチキン用意して、それをを休憩時間に食べられるようにするのはどうでしょう。

また、大晦日に出勤した人には、小さなおせちセットをプレゼントするとか。他には、生餅、お年玉など、色々なインセンティブが考えられます。

このように、金銭ではなく食べ物をインセンティブとして使うのも一案です。

 

さらに、出勤した人に有給で別の日に休みを設けるのもいいですね。法定の有給休暇とは別枠で、12月30日から1月3日までの期間、出勤した日数に応じて、最大5日の有給休暇を用意する。これもインセンティブの1つです。

具体的には、12月30日から1月3日まで5日間ありますから、そのうち2日出勤したなら、2月末までの間に特別有給休暇を2日分取得できるというものです。この特別有給休暇は、法律で付与される年次有給休暇とは別に用意します。

「お金や食べ物で釣るのか?」と思うところでしょうが、人は何らかの旨味なりメリットがないと動きません。ポイントが付くから買い物をする人がいますし、割引になるからスマホを契約する人がいるわけです。クーポン券があるから飲食店に行く。そういう人はたくさんいます。人はインセンティブに反応するのです。

年末年始に出勤してもらうには、上記のように何らかの特別なインセンティブを用意するのが効果的です。割増賃金でもいいですし、食べ物や特別有給休暇でもいいわけです。

単に「出勤して」と言われるだけでは人は動きにくいものです。まして年末年始だから休みは取らせないなんて対応をすれば、退職されてしまう可能性だってあります。クリスマス前に退職して、年明けの1月にまた新しい職場を探せばいいや、と思われたら辞められてしまいます。

人を動かすには、ちょっとした「エサ」が必要で、そういうところで小銭を捨てるのが労務管理の秘訣の1つです。

割引クーポン、クリスマスセール、お正月特価、20%ポイント還元など、商売でもインセンティブを用意してお客さんを集めますよね。人が動くには相応の動機があります。

 

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