book869(年末年始、シフトが埋まらなくて人が足りない。)

 


年末年始に休むと損。働くと得。


年末年始は休みという人もいらっしゃるでしょうが、人によっては、年末年始は書き入れ時で、休むどころではない方もいらっしゃるでしょう。

サービス業では、土日祝日、大型連休のときこそお客さんが増えます。飲食店、百貨店やスーパーなどの小売店、他にはアミューズメントパークなど、他の人が休んでいるときにこそ繁盛します。

となると、休みたい人が多くて、シフトが埋まらない状況が発生します。


12月23日から1月3日まで、12日間ありますが、この期間に休みたいと希望する人も少なくありません。

学生だと冬休みの時期ですし、年末に帰省したい人もいるでしょう。そのため、出勤できる人が少なくなり、必要な人員を揃えられず、出勤した人の負担が大きくなります。



年末年始に出かけるのはあまりオススメしないのですが、それでも出かけたい人はいます。

どこに行っても人が多いですし、料金は割高ですし、乗り物に乗るために並び、レストランに入るために並び、初詣で並ぶ。高速道路は渋滞し、1時間で行ける距離なのに5時間もかかる。

旅行代金も年末年始は高くなります。通常時期に比べて2倍とか3倍になるケースも稀ではありません。ツアーパッケージの場合、通常時だと6万円のところが、15万円ぐらいまで料金が上昇する。旅行の内容は同じなのに。

宿泊施設も需要に応じて料金が変わります。平常時だと1泊8,000円のところ、繁忙期になると1泊19,000円になるとか。同じ部屋、ホテルであっても、需要に合わせて弾力的に価格を調整するわけです。

だから、年末年始に休むと損で、年末年始は仕事をして稼ぐ方が賢いのです。

飲食業や小売、アミューズメント施設で働いている人は、幸いなことに良い選択をしているんですね。

 

 


年末年始に人を集める方法。


忙しいときほど出勤する人をを多くしたいので、何らかの工夫をして出勤してもらわないといけない。

何の対策もしないと、休みたいという希望がジャカジャカと来て、人が足りなくなります。

ここで、店なり会社の使用者としての強権を発動して、「年末年始の休み希望は受け付けません」と突っぱねるのも1つの方法ですが、何だか単純です。

強引な方法を用いると、「だったら辞めます」と12月23日以降はもう出勤しないなんてことになる可能性もあり、新たに人を採用する負担が発生しますし、年末年始の人手不足は解消できないままです。



そこで、1つの方法としては、臨時で時給をアップするのも良いですね。


12月30日
12月31日
1月1日
1月2日
1月3日

例えば、この5日間に出勤した場合には、時給を+200円にするとか。金銭的なインセンティブを用いて出勤してもらう方法です。


他には、クリスマスの時期、12月24日、25日に出勤した人には、仕事終わりにケーキを用意するのも良いですね。クリスマスと言えばチキンを連想する人もいるので、フライドチキン用意して、それをを休憩時間に食べれるようにするのはどうでしょう。

また、大晦日に出勤した人には、おせちをプレゼントするとか。他には、生餅、お年玉など、色々なインセンティブが考えられます。

さらに、出勤した人に有給で別の日に休みを設けるのもいいですね。法定の有給休暇とは別枠で、12月30日から1月3日までの期間、出勤した日数に応じて、最大5日の有給休暇を用意する。これもインセンティブの1つです。



「お金や食べ物で釣るのか?」と思うところでしょうが、人は何らかの旨味なりメリットがないと動きません。ポイントが付くから買い物をする人がいますし、割引になるからスマホを契約する人がいるわけです。クーポン券があるから飲食店に行く。そういう人はたくさんいます。人はインセンティブに反応するのです。

だから、年末年始に出勤してもらうには、何らかの特別なインセンティブを用意するのが効果的です。

単に「出勤して」と言われるだけでは人は動きにくいものです。人を動かすには、ちょっとした「エサ」が必要で、そういうところで小銭を捨てるのが労務管理の秘訣の1つです。

 

 

 

山口正博 社会保険労務士事務所
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